MAS M1892 / MAS Model 1892 【回転式拳銃】

MAS M1892
全長重量口径装弾数製造国
286mm850g8mm×27 SR6フランス

 M1892([仏]Modèle 1892 or Mle 1892)は、M1873の後継として開発されたフランス軍のサービスリボルバーである。1892年から1924年間に、MAS(サン=テティエンヌ造兵廠)で約350,000挺が製造された。ベルギーとスペインでもライセンス生産されている。
 士官用として設計されており、フランス陸軍・海軍や国家憲兵隊に支給され、第一次世界大戦中の標準サイドアームであった(ちなみに下士官は古いM1873を使い続けた)。1935年には制式拳銃の座を自動拳銃を譲るが、第二次世界大戦でも相当数が使用され、記念品としてアメリカに持ち込まれることもあった。また1960年代までフランス警察も採用していた。

 先代のM1873とは違ってサイドスイング式を採用しており、装填・排莢時間の短縮化を図っている。フレーム左側面はヒンジで固定されており、クリーニング時には開くことが可能。初期は黒色火薬カートリッジを使用していたが、第一次世界大戦中に製造された後期型以降は無煙火薬カートリッジに変更された。
 本銃及び弾薬の設計にニコラス・ルベル中佐(当時フランス軍の制式銃だったM1886用の弾薬を設計した人物)は関わっていないが、何故か“ルベルリボルバー”と呼ばれることもある。

 銃自体の完成度は高いM1892だが、8mm口径の弾薬は軍用としては威力不足という欠点を持つ(かろうじて、.32ACP弾と同程度の威力)。

登場作品ジャンル使用者備考
12モンキーズ映画フランス軍兵士サイドアーム
第一次世界大戦時に使用
7554ゲームベトミン
アルジェの戦い映画FLNゲリラ部隊
エターナルダークネス 招かれた13人ゲームピーター・ジェイコブズ
ジャッカルの日項目参照
フライボーイズ映画ブレイン・ローリングスキャシディーから渡される
ブリッグス・ロウリー
エディー・ビーグル
迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険映画ジョン・H・ワトスン
ロング・エンゲージメント映画フランス軍兵士サイドアーム
第一次世界大戦時に使用

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