緊急時に即座に使用できるよう、身に付けておく武器全般のこと。腰など体の横側に装着していたことが語源である。
短剣やナイフなど隠し持てるようなサイズのものに限らず、槍や火縄銃などの単発式の銃が歩兵の主力武器であった時代には、腰に差した刀剣もこれに相当した。 武士が挿していた脇差もこの一種である。
銃器全盛の現代においては、携帯性から主にナイフや拳銃が用いられる。
かつては機械的信頼性から、自動拳銃の登場後もしばらくは回転式拳銃がサイドアームとされたが、第2次大戦のころには、装弾数の多さやリロードのし易さのなどの利点から自動拳銃が主力となっていった。
軍・法執行機関では、決まった拳銃が支給されるのが普通だが、これに満足できない場合は(アメリカのように法規則上問題なければ)個人が自費で別の拳銃を購入する場合もある*1。
警察官などサイドアームがメインの銃となる職業では、携帯性を考慮してメインの拳銃より小型の物、サブコンパクト或いはコンシールドキャリーと呼ばれるものがバックアップガンとして選ばれることが多い。この場合、携帯性や作動の確実性を考えて小口径のリボルバー(S&W M36 チーフスペシャルやコルト ディテクティヴスペシャル)などが好まれる傾向があり、SOBホルスターや、アンクルホルスターなどに収納して、携帯される。
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