南部 麒次郎 / NANBU Keijiro(1869〜1949)

 明治末期から大正、昭和にかけて活躍した、日本の銃器開発の第一人者。佐賀は鍋島藩の出身である。
 十四年式拳銃の設計者。1903年から翌年にかけて、十四年式拳銃の前身にあたる南部式自動拳銃を開発したが、構造が複雑で製造に手間がかかり高価だったため、日本陸軍は採用しなかったという経緯を持つ。
 もともとは陸軍の技術将校であり、最終階級は中将。退役後の大正14年、現在のミネベアの前身である南部銃製造所*1を設立した。上記の十四年式の他、九四式拳銃等の開発を行っている。
 一説には南部銃製造所を設立する以前、大正末期にすでに自動小銃を考え設計していたと言われている。


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  • 読みが"Keijiro"となっていましたが、Wikipediaほか複数のソースで"Kijiro"となっていましたので、修正させていただきました。 -- ベーゼン? 2011-06-27 (月) 11:58:09
  • もし当時の日本の工業力が高ければ、 -- 2015-04-24 (金) 23:11:12
  • この人は東洋のブローニングになれたのだろうか -- 2015-04-24 (金) 23:11:39
  • 品質管理上の問題を別としても南部氏の設計にブローニング氏程の画期的な、或は堅実な物は見られないように思います。 -- 三流陸曹? 2015-04-25 (土) 09:10:18
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*1 1936年に「中央工業」へ変更。戦後は「新中央工業」となり、その後ミネベアと合併。

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