主に陣地に設置し、複数人による運用を行う機関銃の総称。もともと「機関銃」といえばこのクラスのことを言った。個人でも運用可能な汎用機関銃や分隊支援火器などの軽機関銃が登場すると、従来のそれが重機関銃と呼ばれるようになった。
.50口径弾などの大口径のものと6〜8ミリの小銃弾などを使用する小口径のものがあり、現在は2線級火器以外、すなわち1線級火器は大口径のものが主流。
移動時には神輿のように複数人で担ぐか分解する必要があるなど小回りが利かないが、高威力かつ連射能力に優れ、拠点防御や対装甲火器として利用される。重機関銃の登場により日露戦争では日露の兵どちらも無数の屍を築きあげ、第一次世界大戦ではその圧倒的な制圧力に新しい戦闘形態(塹壕戦)を作り上げた。また対歩兵用として戦車などの車輛に搭載されることも多い。
大口径のものはブローニングM2やデシーカ、小口径のものはブローニング M1917、ヴィッカース重機関銃がその代表格。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照