全長 | 重量 | 弾体直径 | 装弾数 | 製造国 |
705mm | 発射器:6.4kg | 140mm | 1 | アメリカ |
ロッキード・マーチン社が開発した、個人携行可能な撃ち放し式対戦車、対装甲火器。アメリカ海兵隊での採用名はFGM-172 SRAW(Short Range Assault Weapon:短距離強襲ミサイル)。名前のプレデターとは英語で捕食者を指す言葉であり、映画『プレデター』で日本でも知られるようになった。
プレデターの最大の特徴は、対戦車ミサイルとしては珍しい慣性誘導を採用している点にある。発射前に射手が目標を3秒ほど追尾すると、照準システムは目標までの距離、移動の方向と速度から最適な衝突軌道を算出し、発射後、ミサイルはセットされたコースに従って飛翔する。つまり、他の撃ち放し式ミサイルと異なり弾頭自体に追尾能力は備えていない。
終末誘導がないため、当然、遠距離や移動している目標に対する命中率は低下し、有効射程も固定目標に対しては600m、移動目標に対してはわずか200mと、同種の兵器と比べてもかなり短射程になっている。一方で、最短射程も17mと非常に短く*1、近距離での戦闘では強みを発揮する。もちろん、撃ち放し式なので、(射手が誘導し続ける必要がある)有線誘導式などと違って射手は発射後、直ちに退避可能であり、各種のジャミングにも強い。
このような特徴から、M72 LAWや、M136、SMAWのような無誘導ロケット弾と、FGM148 ジャベリンのような誘導式ミサイルの「隙間」を埋める兵器とも位置づけられる。
また、弾頭は直撃コースを取るものと、ロック対象上空を通過する軌道を取り対象上空に到達した瞬間、下方向への指向性爆発が発生し戦車の弱点である上面装甲を貫く「トップアタック」型の2種類が用意されており、アメリカ海兵隊内では前者をFGM-172B型、後者をA型として区別している。
1990年頃よりM72やM136の後継として開発開始され、2002年に実用化の目途が立ったため、アメリカ海兵隊に数百器の導入が行われた。ただし、これは同社のほぼ同じ用途のミサイルであるジャベリンより評価が低いため、これを補う数合わせ的扱いであり、2004年には火器の一本化により開発も導入も停止された模様である。
なおイラク戦争では現場より「余計な誘導は要らないから、市街地や掩蔽壕用に真っ直ぐ飛んで、派手に爆発する奴をくれ」との要求が出たため、2004年、ロッキード・マーチン社は納入済みのプレデターの弾頭を、トップアタック式と直接式を切り替えられるSRAW-MPV(Multi-Purpose Variant)に改造・換装する契約を受けている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター | − | − | 項目参照 |
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2 | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド2 | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド 4 | − | − | 項目参照 |
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