・ストーリー
発端は6年前の事。
雇われテロリストのキャスター・トロイは、FBI特別捜査官のショーン・アーチャーを狙撃した。だがその銃弾はアーチャーではなく、アーチャー最愛の息子、マイケルの命を奪うこととなり、アーチャーも瀕死の重症を負う。その時からアーチャーは復讐の鬼となりトロイを執拗に追い続けた。そして現在、トロイの所在を突き止めたアーチャーは、空港での激しい銃撃戦の末にトロイの逮捕に成功。だがそれは、新たな事件の始まりでしかなかった――。
トロイ逮捕も束の間、トロイは逮捕直前に何処かに細菌爆弾を仕掛けていた事が判明。そこで爆弾の所在を知るトロイの弟――ポラックス――を尋問するも、兄以外には心を開こうとしない。刻一刻と迫るタイムリミットに焦るアーチャー達は、非常の策とも云うべき案を決行する。それは、トロイの事を知り尽くしているアーチャーに、憎むべくトロイの顔を剥いで(Face/Off)移植。アーチャーがトロイになりすまして、ポラックスが収監されている刑務所に極秘潜入するというものだった。
なんとかポラックスに接触して爆弾の所在を突き止めたのも束の間、檻の外では恐るべき事件が発生していた。意識不明だったトロイが突如覚醒。保管されていたアーチャーの顔を自分に移植させた後、事実を知る者を全員抹殺。自らアーチャーになりすまし、アーチャーをトロイとして永久に刑務所に収監させようとしたのだ。驚愕するアーチャー。これまでの裏世界事情を生かして次々と事件を解決してゆき、FBI長官の椅子を狙うトロイ。悩んだ末、アーチャーは刑務所を脱走。かつてトロイの物だった組織に身を寄せ、顔を取り戻すべくトロイと対決(Face/Off)してゆく。
正義が無法に、無法が正義に。果たして勝者は?
・作品解説
ハリウッド製香港映画。「男たちの挽歌」で名を馳せたジョン・ウー監督が、ハリウッド進出して初めて「自分の好きな様に撮れた」と誇る大アクション作品。特にジョン ウー節とも云うべきシニカルなシーンは秀逸の一言。2時間余りの映画なのに、中だるみもせず、ひたすらアクションを魅せ続けたアクション満漢全席。
セットではない、本物の滑走路での中型ジェット機と捜査車輌とのチェイスシーンやスローモーションの多様、火花による演出など、その後の作品(俗に言うジョン・ウー節)を決定つけた作品でもあるが、実際のテーマは『自分自身の証明』という哲学的なもの。親子や家族、そして兄弟や恋人といった人間ドラマをも扱うが、撃ち合いの激しさもまた特徴である。
なお、それ以降の作品に見られる『空中を白い鳩が舞うイコール銃撃戦』という方程式はこの作品から見られる傾向である。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ショーン・アーチャー | シグザウアー P226? | ハーフシルバー |
スプリングフィールド M1911A1 V10 | 金加工 グリップに龍の彫刻 二挺拳銃時もあり | |
ベレッタ M92FS | 教会での銃撃戦で使用 二挺拳銃の場合もあり サーシャから渡されたもの | |
S&W M66 | P226?のバックアップガンとして使用 おそらくは3インチモデル S&W M64の可能性もあり | |
USSR スチェッキン | − | |
CZE Vz61? | − | |
IMI ミニウージー? | トロイの元・部下の物を使用 | |
スタームルガー ミニ14 | 拘置所の治療室で武装看守から奪う | |
キャスター・トロイ | スプリングフィールド M1911A1 V10 | 金加工 グリップに龍の彫刻 二挺拳銃時もあり |
シグザウアー P226? | ハーフシルバー | |
USSR スチェッキン | − | |
ミルコウ BXP | MAC10?のクローン | |
IMI ミニウージー? | − | |
H&K MP5K? | 終盤でFBI捜査官より強奪 | |
ディートリッヒ・ハスラー | CZE Vz61? | − |
IMI ミニウージー? | − | |
サーシャ・ハスラー | H&K MP5? | 倒されたSWAT隊員のもの |
ポラックス・トロイ | CZE Vz61? | 空港での銃撃戦で使用 |
デュボフ | スタームルガー ミニ14 | 刑務所看守から強奪したもの |
ロサンゼルス湾岸警察 | コルト M4A1 | − |
FBI女性捜査官 | シグザウアー P232? | 実際の発砲はなし おそらくはSLモデル |
FBI SWAT隊員 | H&K MP5A2/A3? | ディートリッヒ自宅急襲に使用 |
H&K MP5SD3? | − | |
H&K MP5K? | − | |
コルト M4 | M203装着 おそらくは煙幕弾 | |
刑務所看守 | ベレッタ M92FS | − |
スタームルガー ミニ14 | − |
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