全長(弾薬装着時) | 重量(弾薬キャニスター) | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
825mm(1370mm) | 7.52kg(4.3〜6.9kg) | 83mm スポッティングライフル;9mmx51 | 1 6 | アメリカ |
マクドネル・ダグラス社がアメリカ海兵隊向けに開発した多目的ロケット砲。『SMAW』とは『Shoulder-launched Multi-purpose Assault Weapon』の略。1984年に制式採用された。
発射・照準機構を組み込んだ本体(ランチャー)の後ろに、輸送用コンテナを兼ねた弾薬キャニスターを装着して発射する。キャニスターとランチャーが分離しているので、徹甲弾?や榴弾、トーチカ攻撃用の二重弾頭を持つ物、バックブラストを発生せず室内から発射可能な物など、多種多様な弾薬を使用可能。既に採用から20年余が経過しているが、現在も新型の弾薬が開発・追加されているようだ。
他に特徴的なのは照準システムで、通常のスコープなどの他に、6連発の『スポッティングライフル』を装備している。これは言わば『試射用』のライフルで、射手は狙いをつけて、まずこのライフルを発射。命中を確認した後でメインのロケットを発射するという、原始的だが確実な照準方法である。古くから戦車の主砲脇に装備された同軸機銃などがこの役割を持っていたが、個人携行の火器では珍しい。
なお、スポッティングライフルには特殊な9mmx51トレーサー(曳光弾)を使用し、おおよそ500m先までトレースできる。
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