| モデル | 全長(銃床装着時) | 重量 | 装弾数 | 口径 | 製造国 |
| KS-23 | 1040mm | 3.85kg | 3+1 | 23×75mmR | ソビエト連邦 |
|---|---|---|---|---|---|
| KS-23M | 650mm(875mm) | 2.9kg | 3+1 | ||
| KS-23K | 741mm | 4kg | 6+1 |
KS23はソビエト連邦において1971年に開発された散弾銃である。KSは特殊カービン(Karabin Spetsialniy)の略。カービン扱いとなっている理由はライフルドバレルを装備しているため。
1970年代、ソビエト連邦内務省は刑務所等での反乱を鎮圧するための装備を求めていた。散弾銃用の4ゲージショットシェルを使用し、催涙ガス弾頭を100〜150m程の距離において正確に撃ち込める精度を持つ物とした。精度を追及するにあたってライフルドバレルを使用することが決定され、ZSU-23-4等の23mm対空砲からの破棄された砲身を流用することとした。本体の開発にはTSNII TochMashがあたることとなり、製造はトゥーラの兵器工廠で行われた。1980年代に多くの種類の弾薬と共にMVDや民警に採用され、現在でも法執行機関が反暴動用に装備している。
動作方式自体は変哲のないポンプアクション。トリガーはシングルアクション、セイフティはクロスボルトタイプでトリガー前方に位置している。
使用するショットシェルは23×75mmRで、アメリカの基準では6.27ゲージに相当し、ヨーロッパの基準においては4ゲージ相当となる。大きな弾頭を生かして多くのシェルが開発されることになり、“シュラプネル-10、25”等のバックショット(共に数字は有効射程を示す)の他、“バリケード”という100m以内において車のエンジンを破壊するための鋼鉄製弾頭、“ヴォルナ/ヴォルナ-R”という訓練/実戦用の非致死性のゴム弾頭(ただし40m以内での使用は危険)、“バードチェリー7M、ライラック7”等の催涙ガス弾頭、閃光弾頭の“ズヴェズダ”等が開発された。
さらに23mmではまだ容量が足りないと言うことで、“バードチェリー6”等の催涙弾を“PV-23”ブランクを使って撃ち出すことができる“ナサトカ-6、12”といった28mmと36mmのアドオンが開発され、さらには82mmの“バードチェリー12”催涙弾頭までも製作された。
バリエーションとして、銃身を切り詰めストックを取外し式のワイヤータイプに改めたKS-23M、ブルパップ化・ピストルグリップ化・マガジン給弾化をほどこしたKS-23K、民間用のTOZ-123等がある。なお、TOZ-123はクリントン政権時代にアメリカへの輸出が禁止された。KS-23Mはロシア特殊部隊でドアブリーチ用ショットガンとして現在でも運用中である。
| 登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
| コール オブ デューティ： ブラックオプス | − | − | 項目参照 |
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