弾丸発射時に銃身内に発生する燃焼ガスの圧力と反動を利用してスライド(ボルト)を後退させる事により、チャンバー内に残った空薬莢を排出し、次の弾丸を薬室に装填させる作動方式。
一般に、単に「ブローバック」と言う場合は、リコイルスプリングの力とスライド自身の重量だけで反動を支えるシンプル(ストレート)・ブローバック方式の事を指す。
また、単純なブローバックに、発射ガスの圧力が下がるまでスライド(ボルト)の後退を一瞬遅らせる機構を備えたものを「ディレード・ブローバック(delayed blowback)」と呼ぶ。
短機関銃の場合はボルトを重く設計する事によって、9mmパラベラムや.45ACPなどの強力な弾薬もシンプル・ブローバックで発射する事が出来る。しかし、自動拳銃の場合*1はスライド重量の増加やリコイルスプリングの強化に限界があるため、.380ACPよりも強力な弾薬を使用する場合にはショートリコイルやディレード・ブローバックが採用される事が多い。
また、短機関銃の場合、ボルトが後退する反動を抑えるためにリコイルスプリングを強化してしまうと、当然ボルトの前進速度が上がって連射速度が速くなってしまい、今度は発砲時の銃口の跳ね上がりを抑えるのが困難となってしまうという、ジレンマを持つ。
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