スリーブガン / Sleeve Gun

 銃を腕に装着して袖に隠し、腕を伸ばすと手の位置に銃が出てくるギミックのこと(腕に装着したレールに沿って銃が飛び出すので、「レールガン」と呼ばれることもあるが、別の意味で使われることが多いので、あまり使わないほうがよい)。
 本来はベビーブラウニングデリンジャー等の、小型拳銃や護身用の拳銃に使われるギミックである。
 スリーブガンのメリットは、当然のことながら銃を隠し持つことで、相手を油断させることができること。デメリットは、銃を出す途中で服に引っかかったり、暴発の危険性があること。また、スリーブガンを装着するにあたって、着用する服が限定されてしまう(長袖で、袖口が広がっている服だけ等)。

 映画やコミック等では、M1911系M92F系などの大型拳銃もスリーブガンとして使われているが、実際はサイズの問題で実現不可能である。(『デスペラード?』では、袖から飛び出すシーンだけグリップを半分に切ったプロップガンを使用している)。

 また、スリーブガンの亜種(?)として、『エンド オブ デイズ』のように両腕に固定されたグロック 34を手を直接袖に入れて取り出す方法や、『エイリアン4』のように伸縮式のレール上を銃が自動で移動するタイプも存在する。
 他にも、『リベリオン -反逆者-?』ではこのスリーブガン・ギミックをリロード技術に応用させているのが確認できる。これにより、二挺拳銃のウィークポイントである、リロードの手間を克服することに成功(二挺同時のリロードが可能なので、いちいち片方の銃ずつ作業する必要がなくなった)。

 現実的には実用性が低いスリーブガンではあるが、様々な映像作品において、銃をより格好良く見せることのできる画期的なギミックであることには違いないだろう。前述したように、通常サイズの銃でスリーブガン ギミックを行うことは不可能だが、その事を承知の上で、映像・演出のマジックと認識することも大事である。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • グロック26ならできそう…… -- 2012-10-27 (土) 20:30:08
  • ↑「アリスの照星」では腕のギプスの中にG26を隠し持ってたというシーンがありました。 -- 2014-02-09 (日) 08:53:05
  • 映画『シルバラード』で、ジェフ・ゴールドブラムが演じたギャンブラーが袖口にデリンジャーを仕込んでいました。抜き出す動作は結構よかったかと。 -- 2014-08-17 (日) 01:02:38
  • 『PAYDAY2』のHOXTON BREAKOUT Trailerに出てきたスーツの前身ごろ越しに撃つのも一種のスリーブガンでしょうかね。 -- 2015-05-04 (月) 21:53:49
  • "サイズの問題で実際には不可能ではある"ってどういうことですか? -- 2015-10-04 (日) 14:11:36
  • 普通の衣服の袖には拳銃が収まらないって事。そういえば日本時代劇で袴の袖から短銃を抜くのってスリーブガンに当てはまるのかな? -- 2015-10-04 (日) 14:51:04
  • 和服の袖は特殊ギミックとかではなくてポケットみたいなもんだからなぁ -- 2015-10-08 (木) 00:04:45
  • まぁ普通銃みたいな重たいものを入れるところではないから、ある意味では特殊な用例と見ることもできるかも -- 2015-10-08 (木) 00:09:46
  • 実際製作したのですが、
    袖は周径最低30Cm以上から40Cm近く必要だと思われます。
    目安として書いておきますが、ズボンの裾が大体周径40Cmほどです。
    袖が細いと、衝撃を与えてストッパーを外す方式だと、
    入っても稼働に干渉して射出されない可能性があります。 -- 2018-06-30 (土) 00:28:46
  • 書き忘れていたんですが、周径は小型拳銃の場合です。
    普通の拳銃は視野に入れていないと言うか、
    重量や固定、隠匿、動力、そして使用頻度を踏まえると、
    小型拳銃が限界だなとも思いました。
    実戦で使用する際は、銃の選出も課題になると思います。 -- 2018-06-30 (土) 00:44:08
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