.338ノルママグナム弾は、長距離のスポーツシューティング用として開発された弾薬である。
.338ノルママグナム弾は、アメリカ在住のシューターであるジミー・スローンがシエラ社の300grBTHPマッチキング弾を最適に射撃する為に.416Rigbyを元に開発した。その後、スウェーデンのノルマ社にパテントが売却され現在に至る。
2012年、ジェネラル・ダイナミクス社はM240機関銃とM2重機関銃の射程距離の差を埋める為に、.338ノルママグナム弾を使用するLWMMG(Light Weight Medium Machine Gun)を開発した。.338ラプアマグナム弾ではなく.338ノルママグナム弾が選ばれたのは、弾薬の大きさと1発当たりの重量が.338ラプアマグナム弾より小さく、ベルトリンクを使用する為テーパーの少ない薬莢が望まれたからである。
2018年にはシグザウエル社からも.338ノルママグナム弾を用いる新機関銃が発表されている。
2017年、US SOCOMの先進狙撃銃「ASR(Advanced Sniper Rifle)」の使用弾薬の一つに.338ノルママグナム弾が指定された。2019年には、ASRとしてバレット・ファイアアームズのMRADが採用された。
バリエーションとして、小口径版である.300ノルママグナム弾がある。この弾薬も前述のASRの使用弾薬に指定されている。
弾丸直径 | 薬莢全長 | リム形状 | 重量 | 銃口初速 | 初活力 | 有効射程 | 代表的な銃 |
8.58mm | 63.6mm | リムレス | 19.4g(300gr) | 2660 ft/s | 4714 ft-lbs | 1600m | バレット MRAD レミントン MSR |
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