発砲のさい、ハンマーによる打撃で撃針を前進させるのではなく、スプリングの力で直接撃針を前進させて、雷管を叩く機構のこと。
比較的近年有名になったシステムであるが、構造的にシンプルなものであるため自動火器の黎明期から活用されてきたシステムである。主に自動拳銃・機関銃での採用例が多い。
自動拳銃においてはグロック 17において大きく技術的に改良されたものが登場し、メンテナンスの容易化・コンパクト化・セイフティ機構の実装しやすさ・トリガー戻りの高速化・引っ掛かり防止など多くの利点を持つため、他メーカにおいても多く模倣された。こうした模倣モデルも初期には打撃力不足から信頼性に劣るとされていたが、近年では技術的な改良を経てハンマー式と同程度に普及している。
一方で自動拳銃においては動作距離が短く、機構のクリアランスが狭いことからハンマー式に比べると水・砂の混入に弱いという欠点があり、市場で普及しているモデルも軍用としては広く採用されていない。
ハンマーレス動作方式であるが、ハンマー内蔵式とは技術的に区別される。
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