全長(折畳時) | 重量 | 口径 | 発射形式 | 総弾数 | 製造国 |
1030(835)mm | 7.9kg | 5.56mmx45 | F | 100/200 | ドイツ |
H&K社が2001年に発表した新型軽機関銃。
ミニミを参考にしたらしく外観、作動方式などが似ており(H&K曰く「性能を追求したら自然に似た」らしいが)、信頼性、耐久性、射撃安定性の高さが売り。
これまでH&K社は、軽機関銃分野では同国内に最大手のラインメタル社が居る事もあってか消極的で、自動小銃を軽機関銃用に機能強化した物があるに過ぎなかった。しかしMG43は、最初から軽機関銃用にと新設計された物であり、これはラインメタル社のMG3が小隊支援や車載を目的とした比較的「重い」軽機関銃であるに対し、MG43は分隊支援を目的とした個人運搬、個人運用が前提の「軽い」軽機関銃と、明確な棲み分けが出来たため力を注いだ物と考えられている(その替わりミニミと完全に被っている)。
特徴は、左利きでも問題なく操作できるよう排莢方向を下に設定し、100m単位10段階に調整可能な照準器と、汎用性の高いレール(MIL-STD-1913)を標準装備させるなど、H&Kらしい多機能な作り。ただしミニミのようにM16の弾倉を流用する事はできず、ベルト式のみに制限されている。
MG43は2003年にドイツ国防軍が「MG4」の名前で分隊支援火器用に制式採用した。
余談ながらMG4の運用者は、接近戦用に同社MP7?も携行するらしく、国防軍を撮った最近の写真では、MG4とMP7が一緒に写っている物が多い。