スピードローダーは、リボルバー用のリロード器具。複数の弾薬を一つにまとめるクリップの一種で、薬室の配置にあわせて弾薬を円形に並べてホールドしており、一度の装填操作でフル装弾することが可能である。リロードの際には、シリンダーに押し込んだのち、ローダーのつまみをひねるとロックが外れ、弾をリリースする仕組みだ。
これの亜種としてムーンクリップというものもある。スピードローダーが円形の台座に弾薬を嵌め込んだものであるのに対し、ムーンクリップは弾薬のリムに薄く切り抜いたシリンダー状の板を引っ掛けただけのもので、台座が無いため扱いには慣れを要するものの、スピードローダーと異なりクリップを外す事無くそのままシリンダーに装填できる。このため、スピードローダーより素早いリロード動作が可能となる。ただしスピードローダーとは異なり弾はクリップに引っ掛かっているだけであり、弾薬がクリップから脱落する可能性があるので携行にはあまり適さない。このため主に競技シューティングで用いられる。
この更に亜種として3発ずつの弾を扇状*1のクリップにまとめたハーフムーン・クリップというものもある。これは扇状であるため、リボルバーのハンドガードに取り付けることが可能になっており、これによって護身用リボルバーの携行弾数を増やしたり、銃を構えた状態からより素早く弾薬にアクセスするために用いられる。
趣味のシューティングなどにおいてより細かい利便性を追求するため、更に小型の2発だけ弾をまとめた1/3ムーンクリップなども存在する。
また、5、6発の弾を一列に並べてまとめたスピードストリップというのもある。これはゴムで作られたクリップの一種で、スピードローダーよりも薄く、小型化されている。一度にフル装填することは出来ないが、ゴムをひねって2発ずつ装填することができる。
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