銃口とは別に、発射ガスを射線と異なる方向へ噴き出すベントを設けることで、反動やマズルジャンプ(銃口の跳ね上がり)を抑える装置。もともとは、アメリカ海兵隊所属のリチャード・M・カッツ大佐が考案した、ショットガン用の銃口装置(絞り兼制退器)の商品名「カッツ・コンペンセイター」に始まる。今では小火器用制退器の代名詞のひとつとして使われている。
発射ガスを噴き出すベントの方向を巧みに設計することで、最大30%もの反動軽減を期待できるという。ただし、発砲した向きとは別の方向へも発射ガスが吹き出すので、周囲の埃を大きく舞上げたり、高熱のガスを周辺の人に噴きつけてしまうことがあるので、扱いには注意が必要。
主に競技用拳銃の銃身に直接穴を開けるタイプと、銃身の先にチャンバー(薬室とは違う、ガスの逃げる空間)を設けて効果を得るものがある。前者のものを「マグナポート」と呼ぶものがあるが、これはマグナポート・インターナショナル社の商品名である。
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