コンペンセイター(制退器) / Compensator

 弾丸を銃身から押し出すガスの圧力を利用して、反動やマズルジャンプ(銃口の跳ね上がり)を抑える装置。もともとは、アメリカ海兵隊所属のリチャード・M・カッツ大佐が考案した、ショットガン用の銃口装置(絞り兼制退器)の商品名「カッツ・コンペンセイター」に始まる。今では小火器用制退器の代名詞のひとつとして使われている。

 設計次第で最大30%もの反動軽減を期待できるという。ただし、その分主射撃方向以外にも大量の発射ガスが吹き出すようになるので、地面の埃の舞上げや、周囲の人員、射手自身へもガスを吹きつけてしまうので、用途によっては注意が必要。

 主に競技用拳銃の銃身に直接穴を開けるタイプと、銃身の先にチャンバー(薬室とは違う、ガスの逃げる空間)を設けて効果を得るものがある。前者のものを「マグナポート」と呼ぶものがあるが、これはマグナポート・インターナショナル社の商品名である。


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  • ウィキペディア情報なので確認したいのですが、ウィキのコンペンセイターのページに「サプレッサーでも副次的に同様の効果がある」とあったのですが、本当ですか? -- 2017-03-19 (日) 14:05:42
  • 原理は異なりますが反動を軽減するという意味では似たような作用があります。
    コンペンセイターは記事の説明通り、発砲時に噴出するガスの方向を(主に上向きに)変えて反動と相殺するものです。サプレッサーの場合は単に発射ガス全体が減速されることで反動が減少します。
    トータルの作用で言うと似たようなものですが、サプレッサーは十分なサイズがないと効果がありませんので、競技用途では取り回しに悪影響があり使われることはまずありません。 -- 2017-03-19 (日) 17:08:18
  • ↑なるほど。ありがとうございました。 -- 2017-03-20 (月) 01:06:53
  • CQBでの問題とハイブリッドタイプの記述を追加。試験的にコメントページで話し合われた話題についてもコメントアウトで追加してみました。 -- 2019-02-18 (月) 12:47:23
  • コンペンセイターは跳ね上がりを抑えるもの、マズルブレーキは後退を抑制するものとして呼び分ける向きもあるが、機能的な差がないと言い切って良いものだろうか -- 2020-03-06 (金) 16:32:46
  • まぁ傾向としてあるのは確かですが、小火器用ではマズルクライムを抑えるとするマズルブレーキも、後退量を減らすとするコンペンセイターもありますからねぇ・・・そもそも後退量が減ってもマズルクライムが減らなかったら意味ありませんからね。ほぼ大半が分かれているのはどちらかというとデザインではないかと思います。コンペンセイターは上方穴か全方向穴、マズルブレーキは側面に大きい溝というのがほぼ定番ですね。そういう分け方の方がいいかなと思います。 -- 2020-03-06 (金) 20:08:14
  • とりあえず傾向や実例について軽く追記してみました。 -- 2020-03-06 (金) 20:31:58
  • 反動の方向を変えるのと反動の量を変えるのでは、撃ち心地としてはだいぶ変わるんじゃないの? -- 2021-05-29 (土) 05:54:36
  • 反動の方向を変えるのと反動の量を変えるのでは、撃ち心地としてはだいぶ変わるんじゃないの? -- 2021-05-29 (土) 05:54:44
  • 反動の方向を変えるのと反動の量を変えるのでは、撃ち心地としてはだいぶ変わるんじゃないの? -- 2021-05-29 (土) 05:54:49
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