銃身のマズル部分、またはその先端に取り付けて反動を軽減する装置。マズルブレーキとも呼ばれる。マズル付近に設けた複数のベント孔によって発射ガスをマズルとは異なる方向に噴出させることで、反動やマズルクライム(銃口の跳ね上がり)を抑えるものである
その効果はコンペンセイターの設計自体にも弾薬の種類によっても大きく変わるが、概ね10〜50%程度の反動軽減効果が期待できるものとされている。一方その原理上、発射エネルギーの一部をロスすることから、コンペンセイターを設けるかどうかは銃の用途次第である。
現在見られる小火器用のコンペンセイターは、発砲炎を抑制するフラッシュハイダー機能を兼ねているのが一般的である。
コンペンセイター/フラッシュハイダーのようなベントを持たないシンプルなマズルでは発砲炎が球状に広がることから、突撃銃や機関銃のような持続射撃を行う銃器では、フルオート射撃中は発砲炎によって照準が阻害されてしまう。そこで、複数のベントによって、発砲炎を星形にコントロールし目標を視認できるスリットを生じさせる。と、同時に各ベント孔を上部により多く設け、そのベクトルも斜め後方に指向することで、銃身の押さえつけと引っ張り作用を生じさせて、跳ね上がりと反動を一度に抑制する設計がポピュラーである。
FPSゲームにおいてしばしば「コンペンセイター」や「マズルブレーキ」といった名称のアクセサリーが、別々のアイテムとして登場することがあるが、実際にはこれらの名称自体は特に機能的な差があるものではない。
なおコンペンセイターが「マグナポート」と呼ばれることがあるが、これは厳密にはマグナポート・インターナショナル社の商品名である。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照