エングレーブとは、彫刻のこと。この場合、銃の外観に施される装飾の一種である。
古くは貴族階層などが所有する銃器に施されたものだったが、現在は、富裕層のほか熱心なガンコレクターや狩猟家など、銃器を実用品としてだけでなく、嗜好品として所有する層で好まれる、一種の工芸品である。
個人が、ガンエングレーバーと呼ばれる専門の職人に依頼して施すワンオフのものもあるが、狩猟用の銃器を扱うガンメーカーでは、ライフルや散弾銃のラインナップに、こうしたエングレーブモデルを加えていることも珍しくない。老舗のメーカーでは、右掲画像のように、記念モデルの自動拳銃や回転式拳銃にエングレーブを施して販売する場合もある。
ナチスドイツのヘルマン・ゲーリングはエングレーブが彫られた黄金のルガー P08を所持していたといわれている。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照