MP-443 グラッチ/Grach

全長重量口径総弾数製造国
198mm1000g9mmParabellum17ロシア

 ロシア・イジェブスクのイジェブスキー メカニチェスキー サボド(現イジェマッシ社)が開発した現代ロシア軍の正式採用拳銃で、現在は一部がFSB(連邦保安局、かつてのKGB)、警察やMVD(ロシア版のFBI)の特殊部隊にも配備が開始されているようだ。
 冷戦終結後の旧ソ連の体制崩壊と自由化後、それまでのソ連軍に変わる新生ロシア軍は、従来の制式拳銃弾薬9mmx18を、NATOとの互換性がある9mmx19に変更し、この弾薬の変更にともなって開発・設計されたのがこの銃である。一見するとハンマーレスに見えるが、実はハンマー露出式でオーソドックスであり、より信頼性の高いセミオートマチックで作動する独自のシステムを備えている。
 スライドやグリップ・フレームはスチールで製造されているが、トカレフマカロフのようなこれまでのロシア製、あるいは旧ソ連製の銃特有の野暮ったさは感じられず、むしろM92FSを彷彿とさせるようなヨーロピアンテイストさえ感じさせる外見をしている。これはロシア国内での使用よりも、海外市場への売り込みを重視しているためで、イジェマッシ社も銃器の見本市などで世界中の公的機関、特にヨーロッパの公的機関などに対して、かなり積極的な売り込みを掛けているようだ。

登場作品ジャンル使用者備考
ヤングガン・カルナバル小説ヴァレリ コヴァルスキ二丁拳銃

コメントはありません。 Comments/イジェマッシ MP-443?

お名前:

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS