1972年に起きた日本赤軍が起こしたダッカ事件で、『テロリスト輸出国家』と欧米諸国から名指しで批難された日本が、汚名返上を図るために設立を決断した対テロ専門の特殊部隊。
若手の優秀な警察官から選抜され、つい最近までは、その存在事体が警察内部でも極秘扱いとされてきた(所属隊員は警察の名簿から存在を抹消される)。その装備体系や訓練方式は無駄が多いとも言える警官訓練とは別次元であり、かつては類似した事件で日本とは真逆の対応を取り、その勇名を馳せたGSG-9を参考しているが、訓練そのものはアメリカのSWATやHRT(連邦捜査局・人質奪還部隊)との共同訓練を通じての実力養成を図ることを第一義としていたらしい。ところが、それが結果的に上手く行かなかったようで、現在はGSG-9やGIGNといったヨーロッパの名だたる名門対テロ部隊との共同訓練や人員交換が多いようだ(装備からしてもかなりヨーロッパ的である)。
秘密の多い部隊ではあるが、情報がそれなりに開示されており、以前では知りえることが不可能に近かった隊員個人の装備や訓練の内容が明らかになることも多くなり、それと同時に一般レベルにおける部隊の存在そのものも確実に認知され、浸透しているようだ。
ちなみに、SATを除隊した隊員にはSITの要員としても椅子が用意されることもあるらしく、実際に警視庁のSIT隊員の多くはSATのOB隊員であることが多いらしい。
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