モデル | 全長 | 重量(ロケット装填時) | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
Fliegerfaust B型 | 1318mm | 6.6kg(9.1kg) | 22mm | 9 | ドイツ |
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フリーガーファウストとは第二次世界大戦後期にドイツで製造された携行型地対空ロケット砲で世界初の携帯対空砲ある。
ノルマンディー上陸作戦で敗北したドイツ軍は西部戦線での制空権を喪失し、地上部隊はヤーボ*1からの攻撃に悩まされることとなった。
このことから前線の国防陸軍、武装親衛隊の将兵たちからはルフトヴァッフェ(国防空軍)はもはや当てにならないと判断*2されてしまい、陸軍自ら航空機を撃墜できるパンツァーファウストのコンセプトを引き継いだ兵器の開発を命令した。*3
陸軍兵器局から要請を受けたHASAGは1944年7月に試作型「ルフトファウストA型」を製作した。これは内径2cmの砲身を4本並べたもので1度に4発が発射されて最高速度は380m/sに達した、しかしテスト段階で弾幕が十分に広がらなかったため正式採用はされなかった。
のちにルフトファウストA型は内径を3cmに拡張し発射管を6門に変更したが、射程距離が短く、命中率も悪かったためこちらも採用されなかった。
その後、HASAGはルフトファウストB型を製作した。このB型は1945年2月に「フリーガーファウスト」と改名された正式採用モデルで、中央の発射管を取り囲むように8門の発射管が取り付けられた9門の発射管が外見的な1番の特徴である。
フリーガーファウストは2斉射式を採用し、発射すると最初に4門のロケットが発射され、0.2秒遅れて残りの5門が発射された。その他にも発射筒前後にはグリップ及び肩当てが装着、筒の上部には簡単な横長照準装置が装着されていた。
発射方法はまず発射筒を肩に担ぎ、前方照準器で低空で進入してくる航空機に狙いをつけ発射する。有効射程は500メートル、最大射程は2000メートルで目標に対し弾幕が広がって着弾するため命中率は非常に高かったようである。
しかし、大量生産を目的に工作精度は低く作られており、製作材料に関してもプレス鋼板を用い特殊な資材は一切必要無かったため、その後は近郊の町工場でも量産されたが、ドイツ軍の輸送路が絶たれてしまっていて、ドイツ各地で大量生産されていたにも関わらずフリーガーファウストは肝心の前線には殆ど到着出来なかった。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
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