信号銃

 1877年に米海軍のエドーワード・W・ベリー大尉によって開発された信号弾を発射するための銃。当初は、不格好で信頼性に欠けていたが、夜間、船舶同士の信号伝達に使われていた。現在では、遭難場所を示す目印、また命令を伝達するなどの目的のため軍民で使われている。

 最初の信号銃は10番口径の散弾を基にした様々な色に発光するフレアーを打ち上げた(通常、赤、白、緑。稀に黄色と緑)。自由落下するタイプや複数の信号弾を束ねたクラスター・フレアー、パラシュートで降下するタイプもあった。

 昼間用として赤やオレンジ色の煙を出すフレアーもあり、軍ではその他の色の発煙弾も使用された。発煙弾には、空に煙の帯を残すタイプと、落下の衝撃で発火し煙を出す物がある。

 現在では、様々な口径の信号銃が開発され、12番、10番、1インチ、27mm、35mm、37mm、40mなどがある。


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  • 欧米ではボートやヨットなどの小型船舶に搭載されている場合が多いのでしょうか?  あるブログのエントリーでちょっと気になったもので質問です -- 2019-06-04 (火) 21:27:43
  • よく分かりませんが、別に欧米に限らず日本でも一定以上の航行力を持つ船舶には設置が義務付けられていますが・・・(他に非電源式で広範囲に見える信号は現代には他に存在しないので当然ですが) -- 2019-06-04 (火) 22:36:21
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