エクスプロッシブ カートリッジ / Explosive Cartridge

 『エクスプローダー弾』、または『爆薬弾頭』、『爆裂弾頭』とも言う。
 弾頭の内部に炸薬(爆薬)とこれに着火するための信管(発火薬)を仕込んだ弾薬。着弾の衝撃で信管が作動・発火して炸薬が爆発する。大口径の大砲や機関砲などでは一般的だが、狭義には拳銃用、小銃用の特殊な弾頭を指す。
 フィクションの世界では大げさなほど高威力な弾薬として描写されることが多いが、実際のところ拳銃弾や小銃弾の小さな弾頭の中に、有効な量の炸薬と確実に作動する信管を仕込むのは、技術的にかなり難しい。

 現実には、レーガン大統領暗殺未遂事件.22LRのエクスプロッシブ カートリッジが用いられたと言われるが、胸部に被弾した大統領、頭部に被弾し重度の後遺症が残ったジェームズ ブレイディ報道官も含めて、数名が負傷したものの死者は出なかった。
 小口径、そして拳銃と弾丸自体のお粗末な出来というハンデを考えても、拳銃弾クラスのエクスプロッシブ カートリッジの威力は、フィクションで語られる程ではないと言える。


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