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*豊和工業 20式5.56mm小銃 【突撃銃】 [#k21b1f4c]
#ref(type20.img.JPG,center,75%,Type20)
|銃身長|全長(銃床縮小時)|重量|口径|装弾数|発射速度|発射方式|製造国|h
|330mm|851mm(779mm)|3.5kg|[[5.56mm×45>5.56mm x45弾]]|30|650~850発/分((https://www.thefirearmblog.com/blog/2023/03/23/dsei-japan-2023-howa-type-20-rifle/))|S/F|日本|
 
 20式小銃は2020年に[[陸上自衛隊>自衛隊]]で制式採用、調達開始された[[突撃銃]]である。

 2014年8月、陸上自衛隊は[[89式小銃>豊和工業 89式小銃]]の後継となる小銃の採用を検討していると報道された。この時点での候補として[[H&K G36>HK G36]]、[[HK416>HK HK416]]、[[ステアー AUG]]、[[FN SCAR]] といった外国製小銃が挙げられる一方で、国産小銃の新規開発も模索されていた。
 2015年、防衛省は試験用に各外国製小銃を調達し、同時に[[豊和工業]]との間でも試験用小銃の納入契約を行った。同年5月15日、豊和工業は新型小銃と思しき意匠を出願した。2018年に防衛省は試験用の小火器を別途調達した。そしてHOWA 5.56、HK416、SCARの3種にまで絞り込まれたのち、2019年12月6日にHOWA 5.56が選ばれたと公表された。

 20式小銃は、[[マウントレール]]による拡張性、射手の体格や装備に合わせて調整可能な[[銃床]]、[[アンビ]]構造といった2000年代以降にトレンドとなった特徴を備えたほか、特に離島防衛を想定した防錆性や排水性能が強化された。
 外観や構成については採用候補ともなっていた欧米の小銃に影響を受けたと考えられている。また、海外のメディアなどではSCARや[[CZ 805 BREN>突撃銃/CZ CZ805]]、[[HK433>HK HK433]]と比較されることがある。
 [[口径]]は従来の[[5.56mm×45弾>5.56mm x45弾]]で、89式5.56mm普通弾を使用する。銃身は、高コストだが耐蝕性に優れるステンレススチール製で、灰色を帯びた防蝕コーティングが施されている。銃身長は330 mm(約13インチ)で、軍用主力ライフルとしては[[カービン>騎兵銃]]サイズのものと比べても非常に短い((M16が20インチ、89式が約16.5インチ、M4が14.5インチ。かつてのアサルトライフルは20インチ程度が標準であり、21世紀に入り短銃身化が進んだが主力ライフルでは15インチ程度が平均的である。))。これはV-22オスプレイやAAV7水陸両用車といった車内での取り回しの良さを重視した為だと思われる。ガスブロックには従来同様にガスレギュレーターと、89式では別途設けられていた[[バヨネット>銃剣]]ラグが一体成型で設けられた。
 [[口径]]は従来の[[5.56mm×45弾>5.56mm x45弾]]で、89式5.56mm普通弾を使用する。銃身は、高コストだが耐蝕性に優れるステンレススチール製で、灰色を帯びた防蝕コーティングが施されている。銃身長は330 mm(約13インチ)で、軍用主力ライフルとしては[[カービン>騎兵銃]]サイズのものと比べても非常に短い((M16が20インチ、89式が約16.5インチ、M4が14.5インチ。かつてのアサルトライフルは20インチ程度が標準であり、21世紀に入り短銃身化が進んだが主力ライフルでは15インチ程度が平均的である。))。これはV-22オスプレイやAAV7水陸両用車といったビークル内での取り回しの良さを重視した為だと思われる。ガスブロックには従来同様にガスレギュレーターと、89式では別途設けられていた[[バヨネット>銃剣]]ラグが一体成型で設けられた。
 レシーバーはアッパーがアルミ合金製、ロワーは[[樹脂>ポリマーフレーム]]製で構成される。[[マガジン]]は[[M16>コルト AR15]]互換で、[[マグプル社>マグプル・インダストリーズ]]の樹脂製マガジン"P-MAG"が採用されている。ロワーレシーバーのマガジン装填孔には、89式までには無かったM16系に見られる漏斗状の縁が設けられ、スムーズな装填を補助する。
 銃床はSCARのものに類似し、調整可能なチークピースと伸縮機能を備えるが、折りたたむことはできない。
 作動方式については2020年5月18日の報道公開で[[ガス圧作動方式>ガスオペレーション]]という以上の詳細については明らかにされなかったが、メディアではショートストロークピストン式であると推測されている。[[コッキングハンドル]]はボルト連動型で、利き手に合わせて左右入れ替えが可能。89式同様、[[弾薬]]を撃ち尽くしたときにボルトを後退位置で保持する自動ボルトストップ機能を備え、マガジンのリロード後にコッキングハンドルを軽く引く操作でボルトリリース可能である。加えて20式ではM16系のものとほぼ同様の[[ボルトリリースボタン>スライドストップ]]が備わった。このボタンはリリース操作だけでなく、コッキングハンドルを射手が手ずから引き切った状態で下側から押下することで、ボルトを手動で後退位置にホールドすることもできる。
 ボルトリリース、セレクター、[[マガジンリリース>マガジンキャッチ]]はいずれもアンビとなり、マガジンリリースには、89式までには無かった誤操作防止用のリブが設けられた。
 89式小銃で採用した[[3点バースト>バースト]]は運用上必要とされていないこと、コスト要因となることから採用されなかった。セレクターは安全⇔単発⇔連射の順で操作され、ア・タ・レと刻印される。
 レシーバーから[[ハンドガード]]にかけての上辺には[[ピカティニーレール]]を備え、銃本体に固定の[[アイアンサイト>照準器]]を持たない。上部のレールに加え、ハンドガード側面および下面には[[M-LOK]]マウントを装備し、報道発表時には、ハンドガード下面にB&T社製[[グリップポッド]]、側面にはマグプル製[[スリング]]スイベル、レシーバー上面には1-8x24[[LPVO>スコープ]]が装着されその拡張性をアピールした。銃剣は89式多用途銃剣を引き続き使用し、新たにアンダーマウント型[[擲弾発射器]]のベレッタ GLX160A1が採用された。

 配備は水陸機動団が優先されているが、全国の普通科部隊を中心に配備が進められる予定である。また89式小銃とほぼ同数の調達を予定していることから、普通科部隊への配備完了後順次後方支援部隊への配備も進むものと思われる。2022年からは、各隊が各SNSの公式アカウントを通じて20式を装備した様子を伝えている。
 また、防衛省が公開した令和5年度調達予定品目((2023年5月時点。https://www.mod.go.jp/atla/souhon/pdf_choutatsuyotei/03_buki_r05.pdf))によると、航空自衛隊と海上自衛隊でも20式の調達が予定されている。

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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|空母いぶき GREAT GAME|漫画|[[特殊作戦群]]隊員|第7集・第52ソーティ〜|
|ゲッターロボ アーク|アニメ|神隼人&br;研究員・警備員|木製チークピースもあり?|
|ゴジラS.P<シンギュラポイント>|アニメ|陸上自衛官|第4話|
|ベヨネッタ3|ゲーム|陸上自衛官|トレーラームービー|
|ムシリョウシ|漫画|軍人|ニホン軍のイメージで所持|
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CENTER:このページの画像は[[豊和工業公式サイト>https://www.howa.co.jp/products/firer/defense/product01.html]]から転載しています。
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