*メタルストーム MAUL / Metal Storm MAUL 【散弾銃】
#ref(MAUL.jpg,center,80%,上:M4に装着したMAUL、下:スタンドアローンモデルのMAUL)
|全長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|−|816g|12ゲージ|5|S|オーストラリア|

 MAUL(Multi-shot Accessory Underbarrel Launcher)は、オーストラリアのメタルストーム社が開発した[[セミオートマチック>セミオート]][[散弾銃]]である。その名のとおり[[ライフル>小銃]]/[[カービン>騎兵銃]]の銃身下に装着して使用する前提だが、スタンドアローンでの運用も可能である。

 MAULはメタルストーム社がこれまで開発してきた兵器"メタルストーム"の設計を散弾銃に落とし込んだものだ。これは同社のスタックド・ラウンド(Stacked Round)という技術で、12[[ゲージ]]相当の5発の弾薬が、銃身内に炸薬と交互に縦列に詰められている。銃身は弾倉を兼ねるとともに、いわば薬室と薬莢の機能を併せ持つ構造だ。これを最前部から電気着火し、排莢無しに順に発砲していける仕組みである((メタルストームが発表するには、この機構は2009年4月24日には完成していたようだ))。
 撃発用の電源は[[トリガーガード]]の前方に収納した乾電池から供給される。弾薬は5発がワンパッケージのチューブに詰められ、これを本体前方から2秒とかからず装填できる。マガジンチューブが銃身を兼ね、従来の機械的な連発機構を廃した恩恵により本銃は並外れて軽量であり、アンダーバレルアタッチメントとして用いた際の負担の軽減が期待される。

 想定される用途は従来の軍・法執行機関向け散弾銃と同様のもので、市街地での軍事作戦、ドアブリーチングと室内のクリアリング、警護任務、法執行機関や国境警備部隊での作戦、暴徒鎮圧などとなっており、弾薬もこれら用途に則した[[殺傷性のバックショットやスラグショット、または低致死性弾>散弾銃の弾薬]]等が使用できる。

 2010年には、パプアニューギニアのコレクショナルサービス(囚人への矯正教育機関)が、500挺のMAULと50000発の低致死性弾薬を納入する契約を結んだ他、アメリカでは[[XM320>HK AG36]]、[[MGL(M32)>ミルコー MGL]]、[[M26 MASS>US M26 MASS]]、[[ベレッタ]]のCKER、[[FN>ファブリク ナショナル]]の[[FN 303]]などと共に検証を受けていたらしい((International Infantry & Joint Services SMALL ARMS SYSTEMS Symposium, Exhibition & Firing Demonstrationのレポートによる))。

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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[コール オブ デューティ: アドバンスド・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: ゴースト]]|−|−|項目参照|
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//***動画
//#youtube(8HurZ1dlPJk)
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CENTER:このページの画像は[[Wikimedia Commons>http://commons.wikimedia.org/wiki/File:MAUL_shotgun.PNG]]から転載しています。
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