*バレットタイム / Bullet time [#i996b3fc] 日本では「バレットタイム」と表記されることが多いが、発音的には「ブリットタイム」が正しい。 元々は映画のSFX(特殊撮影)のひとつ。ここでは、バレットタイムが与える効果について明記する(撮影技術に関しては、[[Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0]]等を参照のこと)。 「銃弾の時間」と訳せるように、弾丸がスローモーションで視認できる演出に使われることがほとんど(どちらかと言うと、発射された弾丸の"弾道"が見える場合が多い)。 バレットタイムは様々な映画やゲーム、アニメなどのメディアに取り入れられており、その代表格であるのが、映画『[[マトリックス]]』とゲーム『[[マックス ペイン]]』であろう。 なお「バレットタイム」という呼称は『マックス ペイン』のREMEDY社の商標であり、他作品においてこの名称を使用することはできない。しかしネーミングセンスの良さ(?)からか、一般的にスローモーションの代名詞として広く使われている。 なお「バレットタイム」という呼称は『マックス ペイン』のREMEDY社の商標であり、他作品においてこの名称を使用することはできない。しかしネーミングセンスの良さ(?)からか、一般的にスローモーションの代名詞として広く使われている。 ***フォーカス (『[[マトリックス]]』) マトリックスは現実世界ではなく仮想空間(電子空間)が舞台なので、個々人の精神力が高さが、バレットタイムを使いこなす重要な要因となる。 マトリックスは現実世界ではなく仮想空間(電子空間)が舞台なので、個々人の精神力が高さが、バレットタイムを使いこなす重要な要因となる。 主人公ネオは己の精神を解放することで、マトリックス内での体感速度を極度に遅くさせたり、物理法則を無視した動きをすることができる。 これは、自分の周りがスローモーションになるのではなく、自分が高速で動くことで周りの動きが遅くなっているように感じる、ということ。これにより弾丸を避けることが可能。 さらに覚醒したネオはフォーカスの力を身の内から外に向けることで、弾丸の動きを極度に遅くさせ、空中で止める技まで会得するのだ。 ***バレットドッジ & シュートドッジ (『[[マックス ペイン]]』) 主人公マックスの特殊能力は、脳内アドレナリンを分泌し全身の血管にめぐらせて異常なまでの集中力を発揮させること(鎮痛剤《ペインキラー》を打つことでアドレナリン効果を得ている、という説もある)。((そのため、薬の副作用のせいか、精神世界で彷徨うステージも存在する。公式設定や説明書の記述で「薬物中毒者の主人公」とは出来ないだろうから、表向きは驚異的な集中力の持ち主にしている、という対処なのかもしれない。))そのことで周りの動きがスローに見え、弾丸の軌道を視認したり、先制攻撃や緊急回避をすることが可能となる。 バレットドッジは普通に発動することで周りの時間がスローになるアクションで、シュートドッジは移動中に発動し、前後左右のいずれかの方向にスローモーションで飛び込み撃ちをするアクション。 一作目では、発動中はマックスの動きも遅くなるが、二作目ではスローダウンした時間のなかでも普通のスピードで動くことができる。また、再装填時間も短縮されるため、[[ソードオフ]][[ショットガン>散弾銃]]のような少弾数で装填の遅い武器でも使い方次第で活躍させることが可能。さらに一定時間のうちに敵を連続で倒せば、「バレットタイムコンボ」の恩恵でマックスのスピードが一段と加速され、後続の敵も一気になぎ倒していくことができる。((バレットタイムコンボにおける加速はアスリート用語でいう「ゾーンに入った状態」を表現したシステム、説明されている。)) ***タイムシフトダイブ (『Dead to Rights』) 主人公ジャックは、驚異的な集中力で時間の流れを引き伸ばす能力を備えている。 つまり、周りの動きがスローモーションになって、一度に複数の敵を狙うことが可能となる。 ***アドレナリン (『[[グランド・セフト・オートシリーズ]]』など) 元々、主人公に時間を遅らせる能力は無いが、街中や建物に置いてあるアドレナリンを拾うことで、驚異的な格闘能力と、周囲の全てがスローモーションに見えるほどのスピードを得ることができる。 **日米で異なるヒーローの強さ 日本産アクションゲームで主人公が超人的な力を発揮する際は、姿が変わったり体の周りが光ったりと、見た目でパワーアップするパターンが多い(『マリオ』シリーズの「スーパースター」などはそれらの典型)。 しかし外国産ゲーム(主にアメリカ産。通称"洋ゲー")では、スローモーションになることが超人化のトレンドであり、バレットタイム中なら素手攻撃でさえも威力が上がってしまうほどだ。スローモーションになっても、あくまで銃を使ってはじめて真価を発揮するいうのは、銃社会アメリカならではのお国柄だと思われる。 また、スローモーションを多用する「バレットタイム」をガンファイト技術として位置付けるのならば、現実のスピードで見せる[[ガン=カタ]]は、ある意味対極の存在と言えよう。 ---- #pcomment