#author("2021-10-04T06:33:42+09:00","default:user","user")
#author("2021-12-05T18:32:37+09:00","default:user","user")
*MOM ゲパード / MOM Gepárd 【対物小銃】[#ccba5994]
#ref(GEPM1.jpg,center,nolink,ゲパード M1)
#br
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|~M1|1570mm|19kg|[[12.7mm×108>口径]]&br;[[12.7mm×99>口径]]|1|−|ハンガリー|
|~M1A1|−|20.5kg|~|~|~|~|
|~M2|1536mm|16kg|[[12.7mm×108>口径]]&br;[[12.7mm×99>口径]]|5/10|S|~|
|~M2A1|1266mm|13kg|~|~|~|~|
|~M2A2|1000mm|7kg|~|~|~|~|
|~M3|1880mm|20kg|[[14.5mm×114>口径]]|5/10|S|~|
|~M4|1450mm|17kg|[[12.7mm×108>口径]]&br;[[12.7mm×99>口径]]|5/10|S|~|
|~M5|1465mm|13kg|[[12.7mm×108>口径]]&br;[[12.7mm×99>口径]]|5|−|~|
|~M6|2040mm|22kg|[[14.5mm×114>口径]]|5|S|~|
|~GM6 Lynx|1126mm/928mm(銃身収納時)|11.5kg|[[12.7mm×108>口径]]&br;[[12.7mm×99>口径]]|5|S|~|

 1987年、ハンガリー軍は軽装甲車両の破壊や長距離狙撃を目的とした[[対物ライフル>対物火器]]の開発に着手。そのプロジェクトの中で、1990年に完成したのが「ゲパードM1 アンチマテリアルライフル」である。生産はMOMウォーターメジャリング・テクニック コーポレーションが行っている。ゲパードとはチーターのハンガリー語名である。深草色のボディと装飾性の希薄な作りで、旧共産圏に属していた東欧圏らしい無骨なデザインとなっている。

 M1は元々旧ワルシャワ機構の制式重機関銃弾である12.7mm×108弾仕様のライフルだったが、ハンガリーの自由化後は、NATOの制式重機関銃弾である12.7mm×99(.50BMG)弾仕様のモデルが開発され、輸出も行われた。同国軍も自由化後はNATOに参加したため、軍の制式装備であったM1はすべて12.7mm×99弾仕様に改められている。
 M1は元々旧ワルシャワ機構の制式[[重機関銃]]弾である12.7mm×108弾仕様のライフルだったが、ハンガリーの自由化後は、NATOの制式重機関銃弾である12.7mm×99(.50BMG)弾仕様のモデルが開発され、輸出も行われた。同国軍も自由化後はNATOに参加したため、軍の制式装備であったM1はすべて12.7mm×99弾仕様に改められている。
 [[シングルショット]]であるM1の装弾方法は、非常に独特なものとなっている。薬室を閉鎖するボルトに当たるパーツに、トリガーを備えたグリップや[[ハンマー]]を備えており、これの先に弾を取り付け、レシーバーに差し込んでから回転させてロックするというもの。撃発は[[シングルアクション]]で、グリップ後方のハンマーを[[起こし>コッキング]]、トリガーを引いて初めて発射となる。装弾に手間は掛かるが、有効射程は1,300m、最大射程は2,000mにも達する。
 ゲパードは、ニーズに合わせて大きく構造の異なる発展型が存在し、ゲパードファミリーを形成している。ファーストモデルのM1のみがシングルシューターで、後発のM2以降のモデルは弾倉を備えたリピーターライフルとなっている。M2、M3、M4、M6は[[反動利用式>ショートリコイル]]の[[セミオート]]、M5は[[ボルトアクション]]となっている。
 その命中精度は対物[[狙撃銃]]の中でも折り紙つきで、セミオートモデルでも[[バレット M82]]と同等かそれ以上と評価する向きもある。特に、ゲパードM3はセミオートかつ強力な14.5mm×114弾を使用できることから、「デストロイヤー(Destroyer)」の名が与えられ、ゲパードファミリーの中では最も人気がある。M3を除き、いずれのモデルもバレルと[[マガジン]]交換のみで使用弾を12.7x99mm弾と12.7x108mm弾に変更可能である。
 ゲパードは、ニーズに合わせて大きく構造の異なる発展型が存在し、ゲパードファミリーを形成している。ファーストモデルのM1のみがシングルシューターで、後発のM2以降のモデルは[[弾倉>マガジン]]を備えたリピーターライフルとなっている。M2、M3、M4、M6は[[反動利用式>ショートリコイル]]の[[セミオート]]、M5は[[ボルトアクション]]となっている。
 その命中精度は対物[[狙撃銃]]の中でも折り紙つきで、[[セミオート]]モデルでも[[バレット M82]]と同等かそれ以上と評価する向きもある。特に、ゲパードM3はセミオートかつ強力な14.5mm×114弾を使用できることから、「デストロイヤー(Destroyer)」の名が与えられ、ゲパードファミリーの中では最も人気がある。M3を除き、いずれのモデルもバレルと[[マガジン]]交換のみで使用弾を12.7x99mm弾と12.7x108mm弾に変更可能である。


#ref(gm6.jpg,center,nolink,50%,GM6-ダストカバー開放、バレル展開状態)
#ref(gm6-2.jpg,center,nolink,50%,GM6-バレル収納状態)

 最新モデルGM6は「リンクス(オオヤマネコ)」の名称がつけられており、ロングリコイル式の銃身を収納状態でロック可能としたことで、ブルパップレイアウトと合わせ対物ライフルとは非常にコンパクトな90cm程度の長さで携行可能となっている((ただし動作形式上、折り畳み状態での発砲は不可能である))。外観もこれまでのモデルとは異なり、ハンドガードにピカティニーレールを備えた黒またはFDEのフレームとなっており、大幅に近代化されている。
 最新モデルGM6は「リンクス(オオヤマネコ)」の名称がつけられており、ロングリコイル式の銃身を収納状態でロック可能としたことで、[[ブルパップ]]レイアウトと合わせ対物ライフルとは非常にコンパクトな90cm程度の長さで携行可能となっている((ただし動作形式上、折り畳み状態での発砲は不可能である))。外観もこれまでのモデルとは異なり、[[ハンドガード]]に[[ピカティニーレール]]を備えた黒またはFDEのフレームとなっており、大幅に近代化されている。
 GM6は高い携帯性と大火力により、車爆弾による特攻自爆テロなど、突発的かつ通常の護身用火器では対処が困難な事態に陥っても、即座に対処可能な火器として開発された。 



***各種バリエーション [#fcbf1ccd]
|モデル|特徴|h
|~M1|[[シングルショット]]式。以降M3まで緑色の塗装。|
|~M1A1|M1の改良型。ロングバレルと専用銃架、これらを運搬するためのバックパックが追加された。|
|~M2|ブルパップ式・ボックスマガジン給弾のセミオートモデル。&br;以降モデルは全てマガジン給弾式。&br;また、以降M3まではグリップ・トリガーが右45°に傾きマガジンの横に配置されることでコンパクト化を図っている。|
|~M2|[[ブルパップ]]式・[[ボックスマガジン>マガジン]]給弾の[[セミオート]]モデル。&br;以降モデルは全てマガジン給弾式。&br;また、以降M3まではグリップ・トリガーが右45°に傾きマガジンの横に配置されることでコンパクト化を図っている。|
|~M2A1|M2の短銃身モデル。空挺/特殊部隊向け|
|~M2A2|M2の超短銃身モデル。警察向け|
|~M3|M2の14.5x114mm KPV弾モデル。''Destroyer''の名称で販売された。|
|~M4|短銃身・通常レイアウト(グリップ前マガジン)・折り畳み[[ストック>銃床]](右方向)を備えた新モデル。&br;アルミ合金レシーバーにより軽量化され、基本色が黒に。|
|~M5|ブルパップ式・[[ボルトアクション]]モデル。|
|~M6|M4の14.5x114mm KPV弾モデル。|
|~GM6 Lynx|最新の銃身収納機能付きモデル。詳細は本文参照。|

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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[アフリカン・ゲーム・カートリッジズ]]|−|−|項目参照|
|[[アームド・アサルト]]|−|−|項目参照|
|[[キノの旅]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: アドバンスド・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: ゴースト]]|−|−|項目参照|
|[[ゼロイン(作品名)]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[ハヤテのごとく!]]|−|−|項目参照|
|[[ファークライ5]]|−|−|項目参照|
|[[ファントム オブ インフェルノ]]|−|−|項目参照|
|[[ブラック・ラグーン>BLACK LAGOON]]|−|−|項目参照|
|[[マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス>マーセナリーズ#mer28k2g]]|−|−|項目参照|
|[[女神異聞録 ペルソナ>女神転生]]|−|−|項目参照|
|[[メタルサーガ ニューフロンティア>メタルサーガ]]|−|−|項目参照|

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CENTER:このページの画像は[[Wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Image:GEPM1.jpg]]、[[GM6Lynx.com>https://gm6lynx.com/]]から転載しています。
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