#author("2019-07-12T12:44:40+09:00","default:user","user") *猟銃 [#tf444bf1] 獣皮や食料などの動物資源の獲得、または害獣の駆除を目的とした、いわゆる狩猟用の銃の総称。17世紀にヨーロッパで使われたのが始まりである。 日本では[[火縄銃]]の伝来以来、銃猟という新たな猟法として普及した。対象となる鳥獣の種類や狩猟方法によって、[[ライフル銃>小銃]]、[[散弾銃]]、空気銃などさまざまな種類の銃が用いられる。その一方で、扱いが比較的容易ながら遠く離れた対象を殺傷せしめる道具であることから、クレー射撃などの競技や狩猟といった明確な使用目的と実績が問われ、年齢制限((散弾銃は満二十歳から、ライフル銃は免許取得から十年連続で継続しなければならない))を始めとする厳格な資格審査や試験、銃や実包の保管・運搬方法の制限、射撃時のルールなど、銃刀法のもとに使用者には厳しい自覚と責任が求められる。また日本における銃所持は免許制と異なり、一銃一許可制で一個人に銃一挺が紐づけられるため、新たな銃の取得ごとに新たな許可を必要とし、他者への貸与も許されず、他人の銃を正当な理由なく手に取ることも不法所持となる。これは後述の空気銃も同様である。 その特性上、他の趣味分野と異なり参入の敷居が下がるということがないため、猟銃所持許可取得者は年々高齢化しその数は減少し続けている。 なお狩猟に用いられる「空気銃」は、日本での法律上は猟銃には分類されない。ただし、高圧エアによって高速でペレットを撃ちだす仕組みで、火薬式ほどでは無いにせよ殺傷性は充分高く、日本では猟銃と同様に銃刀法によって規制され、所持には各都道府県公安委員会の許可が必要である。 また近年では、猟銃に用いる弾丸を無鉛化((一般的な弾丸には中心部に鉛が使われている。))しようという動きが各国で見られる。これは、鉛が人間や鳥獣に鉛中毒などの重大な健康被害を齎すためである。 日本では北海道において条例により、2000年からエゾシカ猟における鉛弾の使用禁止、2004年から全ての猟で鉛弾の使用禁止、2014年からはライフル弾と粒径7mm((1B相当以上の、主に鹿などの中型動物猟に用いられる粒径。))以上の散弾を対称に鉛弾の所持禁止となっている。しかし実際には、2016年にも釧路の鶴居村で鉛中毒によるオオワシの死亡例が確認されるなど、鉛弾の問題は未だ根深いものとなってしまっている((鉛の影響を特に受けやすい猛禽類は渡り鳥であることも多く、北海道だけで鉛弾規制を実施しても他の地域で鉛を摂取して鉛中毒となってしまう場合がある。))((また無鉛化弾は鉛弾より高く性能面でも劣る為に、それらを理由に鉛弾を使い続けるハンターもいる。))。 一方ヨーロッパでは、王侯貴族など富裕用の趣味という性格が強く、[[エングレーブ]]加工など豪華な装飾が施されたものも作られている。 **日本で使用される猟銃の例 [#w29def1a] ***ライフル銃 [#wfdeaca5] +[[豊和 M300>ウィンチェスター M1]] +[[レミントン M700>小銃/レミントン M700]] +[[モロト VEPR>USSR RPK バリエーションモデル]] +[[スタームルガー ミニ30>スタームルガー ミニ14]] +[[ブレーザー R93>小銃/シグブレーザー R93]] ***散弾銃 [#n04696b2] +[[レミントン M870]] +[[レミントン M1100]] +[[ウィンチェスター M1912>散弾銃/ウィンチェスター M1912]] +[[イサカ M37]] +[[ブローニング オート5>散弾銃/ブローニング オート5]] +[[サイガ 12>イジェマッシ サイガ12]] +[[ベネリ M1]] +[[ベネリ M3]] +[[フランキ PA>散弾銃/フランキ PA]] +[[村田銃>小銃/東京砲兵工廠 十三年式村田銃]](散弾仕様モデル) **日本の著名な猟師(実在) [#e2af7d04] +山本 兵吉(三毛別熊事件の熊を射殺) **日本の著名な猟師(架空) [#w32a1654] +竹田 五兵衛(銀河 -流れ星 銀-) +二瓶 鉄造([[ゴールデンカムイ]]) ---- #pcomment