二十世紀後半に開発された、ガラスとラミネート層と呼ばれるプラスチックの中間膜を何層にも重ねることで合わせガラスにし、着弾時のエネルギーを吸収することで防弾性能を高めた物。
各種の戦闘車両や軍用機、VIP用車両、保安レベルの高い施設の窓などに使われる。
それぞれの製品により多少の差はあれど、手榴弾や砲弾の破片、小口径弾に耐えるにも50mm程度の厚さが必要であり、防弾車両のドアが分厚い要因となっている。
防弾ガラスの用途上、被弾で亀裂が生じ視界を妨げてしまうと使用に耐えない為、防弾性能が第一とはいえ亀裂の広がり難さも要求される他、戦闘車両の視察孔に用いられる防弾ガラスは車内から交換できるようになっている。
また主な材料がガラスであるために重く、重量の制約が厳しい航空機では操縦席や銃座の正面など一部分にしか装備されない事が殆どである。
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