#author("2019-05-13T23:58:24+09:00","default:user","user")
#author("2020-04-08T23:16:59+09:00","default:user","user")
*マガジン(弾倉) / Magazine [#w7ff40c4]
弾薬を装填し、次弾を供給する部品。
フォロワーを介してバネの力で弾薬を押し、[[マガジンリップ]]によって飛び出さないよう抑えられる。
形式としては大きく「固定式」と「脱着式」に分けられる。固定式は銃本体に弾倉のスペースが設けられている。脱着式と異なり素早い装填は困難だが、マガジンの変形の心配が少ない。脱着式は素早く装填が可能だが、マガジンが変形し動作不良を引き起こす可能性がある。
 銃本体に弾薬を装填し、次弾を供給する部品。銃器から取り外しできるものが一般的だが、銃本体に固定されているものも存在する。
 現代では「マガジン」といえば雑誌か、本項目で扱うような銃器の弾薬保持部品を指すが、本来「マガジン」とはアラビア語の「Makhazin(倉庫)」から派生し、18世紀頃からヨーロッパ圏で使用されていた「軍事用の倉庫」、特に「弾薬庫」を指す単語であった。
 このため、小火器用の弾薬コンテナもまた「マガジン」と呼ばれるようになったのである。

脱着式のマガジンは鉄やアルミなどの金属が多いが、[[AKM>USSR AKM]]のベークライト製マガジンや[[マグプル>マグプル・インダストリーズ]]の各種プラチック製マガジンのような樹脂マガジンも用いられる。また、一目で残弾数が分かるよう一定数ごとに穴を空けたり確認窓が取り付けられているマガジンも存在する((ただし確認穴はマガジン強度を低下させ変形しやすくなったり、異物が詰まったりして動作不良の原因となる可能性がある。))。
 黎明期の銃器は単発式が主流であったが、[[レバーアクション]]や[[ボルトアクション]]式小銃などの連発式火器が登場したことにより、再装填の手間を減らす必要が生まれた。
 やがて銃器に付属して携帯可能な弾薬のコンテナが開発され、以後小火器においては主流となった。

 多くのマガジンではフォロワーを介してバネの力で弾薬を押し、[[マガジンリップ]]によって飛び出さないよう抑えられる。形式としては大きく「固定式」と「脱着式」の二種類に分けられる。
 固定式は銃本体に弾倉のスペースが設けられている。弾薬装填は元込めを何回も繰り返す形となるため、素早い装填は困難だが、銃本体を余程手荒に扱わない限り、故障する心配が少ない。
 脱着式はあらかじめ弾を込めたマガジンを複数個用意しておけば、全弾を撃ち尽くしても素早く再装填が行える。反面、マガジンはサイズの関係で強度の確保が難しいため、雑に扱うと変形し、動作不良を引き起こす可能性がある。

 脱着式のマガジンは鉄やアルミなどの金属が多いが、[[AKM>USSR AKM]]のベークライト製マガジンや[[マグプル>マグプル・インダストリーズ]]の各種プラチック製マガジンのような樹脂マガジンも用いられる。
 また、一目で残弾数が分かるよう透明な樹脂で作られていたり、一定数ごとに穴を空けたり確認窓が取り付けられているマガジンも存在する。
 ただし確認穴はマガジン強度を低下させるので変形しやすくなったり、異物が詰まったりして動作不良の原因となる可能性もある。

***シングルカラムとダブルカラム [#e665bebb]
詳細はリンク先を参照

''・[[シングルカラム(単列式)>シングルカラム]]''
弾倉内の弾を一列に並べた方式。装弾数は少ないが細く作れる。

''・[[ダブルカラム(複列式)>ダブルカラム]]''
弾倉内の弾を二列に並べた方式。太くなるが装弾数を多く取れる。

また、四列に並べた「複々列式」も存在する。
上記はそれぞれ「シングルスタック」「ダブルスタック」の名称でも呼ばれる(主に[[自動拳銃]]において)。
また、四列に並べた「クアッドスタック(複々列式)」も存在する。

***弾倉の種類 [#e665bebb]
''・ボックスマガジン(箱型弾倉)''
最も一般的な形状の弾倉。マガジン底部のバネを介して押し上げるように弾が送られる。
多弾数化の為に長い弾倉にする際、先細り(テーパー)が強い弾薬であると湾曲した形状を取ることになる。テーパーに合わせて湾曲したマガジンをバナナに見立て「バナナマガジン」と呼ぶ。
多弾数化の為に長い弾倉にする際、先細り(テーパー)が強い弾薬であると湾曲した形状を取ることになる。
テーパーに合わせて湾曲したマガジンをバナナに見立て「バナナマガジン」と呼ぶ。

''・[[ドラムマガジン]]''
円筒形の弾倉。リンク先を参照。

''・[[パンマガジン>ドラムマガジン]]''
円盤型の弾倉。ドラムマガジンのページ内にて解説有。

''・[[ヘリカルマガジン>ドラムマガジン]]''
円筒状の細長い弾倉内にらせん状に弾が配置される。ドラムマガジンのページ内に解説有。

''・チューブマガジン''
管状の弾倉。基本的には固定式。
管状の弾倉。基本的には固定式で一部の例外(([[RMB-93>散弾銃/KBP RMB-93]]や[[NS2000>トルベロ NS2000]]など))を除き銃身の下に配置される。
[[レバーアクションライフル>レバーアクション]]や[[ショットガン>散弾銃]]でよくみられる。
センターファイア弾薬で弾頭が尖っていると暴発の危険があるため使用できない。
12ゲージ2.75インチ弾と12ゲージ3インチ弾、.357マグナムと.38スペシャルのような同じ口径の薬莢長の違う弾薬にも対応できる。
ただし、センターファイア弾薬の尖頭弾は暴発の危険があるため使用されない。

''・シリンダー''
[[リボルバー>回転式拳銃]]の弾倉。穴の開けられた弾倉に弾を差し込む方式。薬室(チャンバー)としての役割も果たす。
[[リボルバー>回転式拳銃]]の弾倉。日本語では回転弾倉と訳されることもある。
穴の開けられた弾倉に弾を差し込む方式で、薬室(チャンバー)としての役割も果たす。
シリンダーより短い同口径弾なら薬莢長の異なる弾薬に対応できる。

***弾倉に関連する器具 [#e665bebb]
''・[[クリップ(挿弾子)>クリップ]]''
マガジンに複数弾を一気に装填するのに使われる。

''マガジンクリップ、マガジンクランプ''
脱着式マガジンが普及した際にマガジン交換の時短テクニックとして、複数のマガジンをテープで繋ぎ合わせる「ジャングルスタイル」と呼ばれる現地改造が生まれた。これを発展させ、テープ無しでジャングル可能にしたのがマガジンクリップあるいはマガジンクランプと呼ばれる道具である。
これは、複数のマガジンを同じ向きで横に並べ、それを固定するための物で、マガジンの抜き差しの動作だけでマガジンチェンジを迅速に行う事ができる。
交換するマガジンそのものを銃と一体化出来るため予備弾倉の携行による装備の重量負担を減らす事が出来るという利点があるが、逆に銃そのものが重くなってしまうという欠点もある。((厳密にはマガジンクリップではないが、[[MP40-II>短機関銃/エルマベルケ MP40]]はこの欠点のため成功しなかった。))
通常は各マガジン専用のクリップを用意するが、[[MP5/40>短機関銃/HK MP5]]、[[G36>HK G36]]や[[SG550シリーズ>シグ SG550]]、[[FAMAE SAF>短機関銃/FAMAE SAF]]など、プラスチック製の弾倉そのものに連結用の部品が成型されていて、クリップ無しで連結を可能としているものもある。
これらはいずれも、並んだマガジンがマガジンハウジングに干渉しないよう左右のマガジン間にスペースが空けられて固定されているのが普通であるが、クリップを用いずマガジンを上下逆さまにしてマガジンハウジングに覆われていない部分同士を密着させテープ等で固定するという方法もある。マガジン交換の際は、通常のクリップの場合抜いたマガジンを平行移動して次のマガジンを差し込むが、テープで固定した場合は抜いた後180°回転させて差し込む。
このテープをクリップの代用とするスタイルは、安価で手軽に弾数を増やせる事からゲリラや民兵が利用する事が多く、[[AK>USSR AK47]]をテープでダブルマガジンにしている写真は目にする機会も多い。ただ、このスタイルは逆さまになった[[マガジンリップ]]を破損しやすい事や砂やゴミなどが混入し弾詰まりが起きやすい事から、最近の軍や公的機関では嫌われるようだ。
メディア上では、特に古い映画においては経費節減?のためか、ダブルマガジンにテープを巻く事でマガジンクリップの代用としている場合が多い。
余談ではあるが、[[ダイ・ハード2>ダイ・ハード]]では、このテープの色を分ける事で、視聴者にも分かりやすいある演出をしている。
''・[[スピードローダー、ムーンクリップ>スピードローダー]]''
クリップ同様、シリンダーへ一度に装填するための器具。

''・マガジンローダー''
マガジンへの装填を補助する器具。素で装填するより素早く行える他、指の力だけては装填が困難な際に重宝する。
てこの原理を利用したレバーで一発一発マガジンに押し込むタイプや、器具にマガジンを差し込み、レールに弾を並べてスライダーで押し込む「ベンチローダー」など様々なものが存在する。

''・マガジンクランプ((日本では「マガジンクリップ」と呼ばれることもあるが正しくは誤り))''
 マガジンの交換を容易にするために、マガジン同士を固定するための器具。マガジンカプラー(Magazine Coupler)とされる製品も多い。
 マガジン同士を連結するといわゆる[[ジャングルスタイル]]となり、マガジンをハウジングからずらして並行移動するだけで素早いリロードが可能となる。
 通常は各マガジン専用のクランプを用意するが、[[MP5/40>短機関銃/HK MP5]]、[[G36>HK G36]]や[[SG550シリーズ>シグ SG550]]、[[FAMAE SAF>短機関銃/FAMAE SAF]]など、プラスチック製の弾倉そのものに連結用の部品が成型されていて、クランプ無しで連結を可能としているものもある。
 [[AR15>コルト AR15]]互換マガジンにも連結可能なよう設計されたETS社のマガジンなどがある。
 マガジン同士はマガジンハウジングに接触しないよう左右や上下に隙間が空くようになっている。

''・マガジンポーチ''
 予備のマガジンを入れておく容器。第一次世界大戦中に開発された。
 戦闘用ベルトや[[ボディアーマー]]、タクティカルベストに装着される。

//脱着式マガジンが普及した際にマガジン交換の時短テクニックとして、複数のマガジンをテープで繋ぎ合わせる「ジャングルスタイル」と呼ばれる現地改造が生まれた。これを発展させ、テープ無しでジャングル可能にしたのがマガジンクリップあるいはマガジンクランプと呼ばれる道具である。
//これは、複数のマガジンを同じ向きで横に並べ、それを固定するための物で、マガジンの抜き差しの動作だけでマガジンチェンジを迅速に行う事ができる。
//交換するマガジンそのものを銃と一体化出来るため予備弾倉の携行による装備の重量負担を減らす事が出来るという利点があるが、逆に銃そのものが重くなってしまうという欠点もある。((厳密にはマガジンクリップではないが、[[MP40-II>短機関銃/エルマベルケ MP40]]はこの欠点のため成功しなかった。))
//これらはいずれも、並んだマガジンがマガジンハウジングに干渉しないようマガジン間にスペースを空けて固定されているのが普通であるが、クランプを用いずマガジンを上下逆さまにしてテープ等で固定するという方法もある。マガジン交換の際は、通常のクランプの場合抜いたマガジンを平行移動して次のマガジンを差し込むが、上下逆に固定した場合は抜いた後180°回転させて差し込む。
//このテープをクランプの代用とするスタイルは、安価で手軽に弾数を増やせる事からゲリラや民兵が利用する事が多く、[[AK>USSR AK47]]をテープでダブルマガジンにしている写真は目にする機会も多い。
//↑特に多くはないです(どちらかというと冷戦時代のソ連兵がやっていたものの方が圧倒的に「多い」です。テープは先進国にしかありませんから。
//しかし上下逆のスタイルは逆さまになった[[マガジンリップ]]を破損しやすい事や砂やゴミなどが混入し弾詰まりが起きやすい事から、最近の軍や公的機関では嫌われるようだ。
//↑元々「上下逆」のスタイルは軍や公的機関では全く主流ではないため、記述の必要がありません。
//メディア上では、特に古い映画においては経費節減?のためか、ダブルマガジンにテープを巻く事でマガジンクリップの代用としている場合が多い。
//余談ではあるが、[[ダイ・ハード2>ダイ・ハード]]では、このテープの色を分ける事で、視聴者にも分かりやすいある演出をしている。

//この項の大半が古いコメントアウトされたクリップ記事内の「マガジンクリップ」のコピーのようですが、
//あちらにも書かれているようにそもそも「マガジンクリップ」は正しい名称ではなく記述自体も誤りが多いため修正いたします(MP40も単に生産性や信頼性の問題が多かったため重量はあまり関係ありません)。←日本では誤用されている(商品名で使われている)ので注釈をつけるべきかと。
//(こちらで追加されている記述にしても「時短テクニック」「ジャングル可能」などあまりに独自表現が過ぎます)
//テープや上下逆のスタイルはそもそもクランプではないため、ジャングルスタイルを別項か記事にすべきでしょう。

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