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#author("2019-03-19T06:47:01+09:00","default:user","user")
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*ホルスター / Holster [#rad58f59]
[[拳銃]]を入れるケース or ポーチの事。銃が携帯しやすく、脱落したりせず、またとっさに取り出しやすい専用の入れ物として発達してきた。
元々馬に装着する物だったが、その後拳銃が発達すると人間が装着する物が登場した。
固定位置に応じて以下のような種類があるが、汎用のマウントを介して固定位置を任意に変更できるホルスターも登場している。
一般的に皮やナイロンを使用した物が普及しているが、近年ではカイデックスという熱可塑性の合成樹脂を使用した物も多く普及している。カイデックス製ホルスターは皮・ナイロンと違い対応した銃の形に作られているため、確実に固定することができ、素早い引き抜きが可能である。そのため軍・警察等の特殊部隊、一般部隊問わず愛用者が多い。しかしながら、指定の銃以外を入れることができない。加熱により成型する樹脂のため熱に弱い(近年、それに対応した射出成型した樹脂などを使用したモデルが作られている)等の欠点から従来のナイロン製を愛用する者も少なくない。
近年の樹脂製のホルスターにおいては、銃を差すだけでロックが掛かるようになっているものもある。抜くときはロック解除ボタン・レバーを押しながら引き抜く。このロック解除は、[[CQC]]などにおいて奪われにくいが、使用者は簡単に抜きやすいよう工夫されている。
一部の拳銃においては、[[ストック]]とホルスターが兼用になったものも存在する。([[C96>マウザー C96]]、[[VP70>HK VP70]]、[[スチェッキン>USSR スチェッキン]]など)
一般的に皮やナイロンを使用した物が普及しているが、近年ではカイデックスという熱可塑性の合成樹脂を使用した物も多く普及している。
カイデックス製ホルスターは皮・ナイロンと違い対応した銃の形に作られているため、確実に固定することができ、素早い引き抜きが可能である。そのため軍・警察等にも一般・特殊部隊を問わず愛用者が多い。
しかしながら、指定の銃以外を入れることができない。加熱により成型する樹脂のため熱に弱い((これを払拭するため射出成型した樹脂などを使用したモデルも作られている))等の欠点から従来のナイロン製を愛用する者も少なくない。
近年の樹脂製のホルスターにおいては、銃を差すだけでロックが掛かるようになっているものもある。
ロック解除は主にボタン・レバーを押しながら引き抜き、[[CQC]]などにおいては奪われにくいが、使用者は簡単に抜きやすいよう工夫されている。
一部の拳銃においては、[[ストック]]とホルスターが兼用になったものも存在する。(([[C96>マウザー C96]]、[[VP70>HK VP70]]、[[スチェッキン>USSR スチェッキン]]等))
''・ヒップホルスター''
ベルトなどを介して腰の周囲に装着する。素早く確実に銃を使用する実戦的要素を重視しており、軍人や警察官など、公的機関のオフィサーに最も多く使用されている。
収納した拳銃のグリップの位置によってベルトより上のものは『ハイライド』、下のものは『ローライド』と呼ばれる。
多くの場合、上着を着ても裾からはみ出したり、前を開けていれば丸見えだったりするが、腰とズボンの間に収納することで秘匿性を上げたホルスターも存在する。((IWBホルスター等))
収納した拳銃のグリップの位置によって、ベルトより上のものは『ハイライド』、下のものは『ローライド』と呼ばれる。
多くの場合、上着を着ても裾からはみ出したり、膨らみが目立ったりと、銃を身に付けていることが傍目に判ってしまうが、
銃が前傾して背中のラインに沿うような設計の物や、腰とズボンの間に収納する物など、隠匿性を重視したホルスターも存在する。((IWBホルスター等))
''・ショルダーホルスター''
アメリカ南北戦争の頃から使われていたホルスターで、ハーネスを用いて、肩から脇の下に銃を吊るす。銃を持っている事を隠す隠匿性を重視している。右利きなら左脇に装着する。上着を羽織れば銃を隠せるので、私服姿で活動する刑事や捜査官などが好んで使用する。しかし、素早い[[抜き撃ち>ガンプレイ(コルト SAA)]]には不向きで、外から隠すことを考えるとあまり大型拳銃も入れられない。
アメリカ南北戦争の頃から使われていたホルスターで、ハーネスを用いて、肩から脇の下に銃を吊るす。銃を持っている事を隠す隠匿性を重視している。右利きなら左脇に装着する。
上着を羽織れば銃を隠せるので、私服姿で活動する刑事や捜査官などが好んで使用する。
しかし、素早い[[抜き撃ち>ガンプレイ(コルト SAA)]]には不向きで、外から隠すことを考えるとあまり大型拳銃も入れられない。
''・レッグホルスター''
腰のベルトから吊って、バンドで太腿側面に固定するタイプ。ちょうど手を下げた位置にホルスターを配するため、ヒップホルスターに比べてとっさに銃が抜きやすい。また、[[ライフル>小銃]]を腰だめで構えても邪魔にならない。特殊部隊でかなり普及したが、徒歩でも車輛でも移動のさいにはかなり煩わしく、座った状態では抜きづらいため、近年は利用者がやや減少気味である((アーマーベストのウェビングを介して胴回りに固定したホルスターや、チェストリグのマガジンポーチをホルスター代わりにするケースが増えている。抜き撃ちより携帯性重視ということらしい。対応したものとしてかヒップホルスターよりの位置に固定するタイプも登場している))。
腰のベルトから吊って、バンドで太腿側面に固定するタイプ。
ちょうど手を下げた位置にホルスターを配するため、ヒップホルスターに比べてとっさに銃が抜きやすい。また、[[ライフル>小銃]]を腰だめで構えても邪魔にならない。
特殊部隊でかなり普及したが、徒歩でも車輛でも移動のさいにはかなり煩わしく、座った状態では抜きづらいため、近年は利用者がやや減少気味である。((アーマーベストのウェビングを介して胴回りに固定したホルスターや、チェストリグのマガジンポーチをホルスター代わりにするケースが増えている。抜き撃ちより携帯性重視ということらしい。&br; 対応した物としてか、ヒップホルスター寄りの位置に固定するタイプも登場している。))
''・チェストホルスター''
かつてのものはたすき掛けする形で胸の前に拳銃が来るようになっていたが、現在では[[ボディアーマー]]やプレートキャリアに直接取り付ける形である。
車両移動が多い場合など下半身回りに装備を付けたくない場合や、プレートキャリア一つに装備をまとめてしまいたい場合などに用いられる。
''・SOBホルスター (SOB = Small of Back)''
バックサイドホルスターとも。背後に回してお尻の上あたりに装着する。抜きやすさや携帯性よりも『見えない』ことに重きを置いたもの。銃口が地面と水平となるものは、腰のくびれ部分に収まるので秘匿性が高い。主に潜入捜査官などが使用する。
バックサイドホルスターとも。背後に回してお尻の上あたりに装着する。抜きやすさや携帯性よりも『見えない』ことを重視した物。
銃口が地面と水平となるものは、腰のくびれ部分に収まるので特に隠匿性が高く、主に潜入捜査官などが使用する。
''・ポーチホルスター''
ウェストポーチやヒップバックに入れてホルスターとしたもの。袋の中で銃が動かないように固定する。
''・アンクルホルスター''
足首に装着する。塵埃の害を被りやすいため、主に[[リボルバー>回転式拳銃]]の小型拳銃に限られる。
バックサイドタイプと同様、秘匿携帯を目的としたもの。映画『[[フレンチ・コネクション]]』で主人公のジミー・ドイルが使用していたのが有名。
''・ブラホルスター''
女性のブラジャーに装着するホルスター。胸の谷間に小型拳銃を入れる。主に胸が豊かな人しか使えない。シャツの下から手を突っ込んで銃を抜く。
女性のブラジャーに装着するホルスター。ブラジャーのフロント中心部から吊り下げるようにして、胸の下に銃を収める。
隠匿性を考えると胸が豊かな人しか使えない。
なお、 樹脂製のホルスターにはホルスター本体とベルトループ(ベルトと繋ぐ器具)が別個部品となっている場合があり、ベルトループ部を取り替えることでレッグホルスターからヒップホスルター、プレートキャリア装着などを1つのホルスターで兼用できるものもある。
なお、樹脂製のホルスターにはホルスター本体とベルトループ(ベルトと繋ぐ器具)が別個部品となっている場合があり、
ベルトループ部を取り替えることでレッグホルスターからヒップホスルター、プレートキャリア装着などを1つのホルスターで兼用できるものもある。
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