*デビル メイ クライ / Devil May Cry
&size(20){''・作品解説''};
 伝説の魔剣士・スパーダの息子で、人間と悪魔のハーフである銀髪の主人公・ダンテ。自身が経営する店「デビル メイ クライ」で悪魔狩人(デビルハンター)として生活する彼が、人間界侵攻を企む悪魔どもを華麗に退治する''”スタイリッシュ・ハードアクション”''。二挺の大型拳銃と背中に背負った大剣を駆使したアクロバティックかつ流れるような動きが、このゲームの最大の魅力である。

#contents
&size(20){''・エボニー&アイボリー''};
 ダンテ自身が手がけた2丁の大型ハンドガン。シリーズ4作を通じて彼の自作という設定((全作通じて、ゲーム内のライブラリー等で説明されている。))だが、小説版のみ設定が異なり、ストーリーに大きく関わる形でかなり詳細に描かれている。

 小説版のエボニー&アイボリーは、“[[.45口径>口径]]の芸術家”の異名を持つガンスミス、ニール・ゴールドスタインが、トニー(ダンテの偽名)のために製作した、この世に二つと無いカスタムメイドの大型[[自動拳銃]]。連射性重視のアイボリーと、それを補佐する正確性重視のエボニーで一対を成し、通称「エボニー&アイボリー(Ebony & Ivory)」と呼ばれる。ちなみにアイボリーは”象牙”色、エボニーは”黒檀”色を意味し、銃を”ピアノの鍵盤(白鍵と黒鍵)”になぞらえているものと思われる。(銃自身にも鍵盤をモチーフにした刻印が彫られている)


 本銃は[[M1911>コルト ガバメント]]系をベースとしているが、ダンテの驚異的連射スピードに耐えるために、強化材質・肉厚仕様となっている((アイボリーと比べて、エボニーの銃身はそれほど肉厚ではない。そのかわり、補強部品を多用して頑丈に製作されている。))。各パーツの噛み合わせ具合を一つずつ調整し、材質も特注品を用いているため、M1911系とは全く別物の新造銃と言ったほうが近い。主な特徴としては、

 ''・[[コンペンセイター]]装着、スタビライザー装着''
 ''・フィンガーチャンネル付グリップ、グリップ後部にチェッカリング''
 ''・カスタム[[サイト>オープンサイト]](リア部分はアイボリーがMMCタイプ、エボニーがイライアソンタイプ)''
 ''・ハイキャパシティー・マガジン(アイボリーの方が装弾数は多い)''
 ''・パラ・オーディナンス製[[DA>ダブルアクション]]1911風のトリガー''
 ''・外装式のカートエキストラクター''
 ''・アイボリーは[[ハンマー]]の軽量化のためリングタイプに変更''
 ''・エボニーは左手用の銃なのでエジェクションポートの位置が反対、フィンガーレストを装備''((CGイラストによっては、フィンガーレストがアイボリーに装備されている時がある。))

 性能面以外では、グリップパネルに女性の肖像画、スライドには「Ebony & Ivory」、「FOR TONY REDGRAVE」、「BY .45 ART WARKS」等の刻印が彫られているなど、工芸品として見ても遜色無いだろう。 
 装弾数は魔力云々の力で、事実上は無制限となっているようだ(詳しくはWikipediaを参照のこと)。大日本技研の無可動キットのスペックだと、全長はアイボリーが290mm、エボニーが295mmである。

 余談だが、一作目の「The Legendary Dark Knight(伝説の魔剣士)」モード時の使用銃、及び二作目の隠しキャラクター・トリッシュの使用銃として、「''ルーチェ&オンブラ(Luce e Ombra)''」という大型自動拳銃が存在する。
 ディティール・性能等はエボニー&アイボリーとほぼ同じだが、こちらはM1911系のフロント部分をそのまま延長したようなデザインになっている(10.5インチモデルの[[ハードボーラー>コルト ガバメント]]や[[オートマグ>AMT オートマグII]]シリーズのようなロングバレル&スライド化に加えて、フレーム自体も延長されているのが特徴)。ちなみにルーチェは”光”、オンブラは”影”を意味するイタリア語である。

*ゲーム
***デビル メイ クライ
RIGHT:2001年、カプコン

 自身に向かって飛んでくる大型バイクを[[二挺拳銃]]で押し返してしまうほど、驚異的連射能力の持ち主であるというキャラクター性は一作目の時点で確立されている。

|使用者|銃器名|備考|h
|ダンテ|[[エボニー&アイボリー>コルト ガバメント]]|[[二挺拳銃]]時もあり&br;詳細は欄外を参照のこと|
|~|ショットガン|水平二連式[[ソードオフ]]モデル|
|~|ニードルガン|水中専用銃&br;[[フォアグリップ]]装着&br;メタルリンク給弾方式|
|~|グレネードガン|フリップアップ式[[サイト>オープンサイト]]&br;[[リボルバー>回転式拳銃]]式弾倉|
|~|[[ルーチェ&オンブラ>コルト ガバメント]]|[[二挺拳銃]]&br;”伝説の魔剣士”時に使用&br;詳細は欄外を参照のこと|
|トリッシュ|[[ルーチェ&オンブラ>コルト ガバメント]]|[[二挺拳銃]]&br;各種イラストにて所持&br;詳細は欄外を参照のこと|
|マリオネット・灰(帽子)|ショットガン|ダンテの銃と同じ形状|
***デビル メイ クライ2
#br
***デビル メイ クライ 2
RIGHT:2003年、カプコン

 ガンアクション面では、今作から[[二挺拳銃]]が全方向対応となった。(使いこなすのは難しいが)前後撃ち・左右撃ち・クロスファイア…等、華麗な射撃スタイルは前作に引き続きスタイリッシュさに磨きがかかっている。

|使用者|銃器名|備考|h
|ダンテ|[[エボニー&アイボリー>コルト ガバメント]]|[[二挺拳銃]]時もあり&br;詳細は欄外を参照のこと|
|~|[[HK MP5K>短機関銃/HK MP5K]]|[[二挺撃ち>二挺拳銃]]|
|~|ショットガン|水平二連式[[ソードオフ]]モデル|
|~|[[GD FIM92]]|−|
|トリッシュ|[[ルーチェ&オンブラ>コルト ガバメント]]|[[二挺拳銃]]&br;詳細は欄外を参照のこと|
***デビル メイ クライ3
#br
***デビル メイ クライ 3
RIGHT:2005年、カプコン

 今回は前作の360度対応型[[二挺拳銃]]に加えて、[[ショットガン>散弾銃]]をヌンチャクのように縦横無尽に振り回して攻撃する技を披露している。弾数無制限という設定を最大限に活用した、『デビル メイ クライ』ならではの[[ガンプレイ]]である(本来なら装弾数2発のショットガンでは不可能な技であるから)。
 また、敵の斬撃を[[ガンスピン>ガンプレイ(コルト SAA)]]で捌く荒技も見せてくれる。
|使用者|銃器名|備考|h
|ダンテ|[[エボニー&アイボリー>コルト ガバメント]]|[[二挺拳銃]]時もあり&br;詳細は欄外を参照のこと|
|~|ショットガン|水平二連式[[ソードオフ]]モデル|
|~|[[スパイラル>ラティ m/39]]|カスタムモデル|
|バージル|[[エボニー>コルト ガバメント]]|アーカムへの止どめの時のみ|
|レディ|[[CZE Cz75 1st>CZE Cz75]]|Cz75 2ndとの[[二挺拳銃]]|
|~|[[CZE Cz75 2nd>CZE Cz75]]|Cz75 1stとの[[二挺拳銃]]|
|~|[[CZE Vz61>短機関銃/CZE Vz61]]|カスタムモデル&br;[[銃剣]]装着|
|~|カリーナ=アン|多目的[[ミサイルランチャー>対物火器]]&br;後部にマイクロミサイル発射口あり&br;[[銃剣]]装着(アンカーランチャーとして使用)|
*小説
#br
***デビル メイ クライ 4
RIGHT:2008年、カプコン
#br
|使用者|銃器名|備考|h
|ネロ|[[ブルーローズ>SW M500]]|銃身が2本あるカスタムモデル&br;エングレーブ仕様|
#br
*小説版
***Devil May Cry
RIGHT:2002/2003年、角川スニーカー文庫
RIGHT:著:後池田 真也、監修:カプコン

 ダンテの愛銃が、エボニー&アイボリーになる以前のストーリーを描いた作品。それまでは仕事上手に入れた(敵から取り上げた)銃をニールの店に持ち込んで、自分用に強化改造してもらったものを使用していた。だが、トニー(ダンテ)の超人的連射速度のおかげで破損したり、戦闘中はデッドウェイトだとしてその場で捨てられるなど、その扱いは散々だった。
 そこでガンスミスのニールは、一時しのぎの改造銃ではなく、トニーの能力を最大限に引き出すことを前提とした新造銃の開発を決意。そうして誕生したのが、常人には到底扱いきれない双子の大型自動拳銃「''エボニー&アイボリー''」なのである。

|使用者|銃器名|登場巻|備考|h
|トニー・レッドグレイブ&br;(ダンテ)|[[マウザー M712>マウザー C96]]|1|デンバースから強奪(後に改造型を使用)&br;中古の改造型M712との[[二挺拳銃]]|
|~|[[ルガー P08]]|~|連射のし過ぎで壊す&br;ニールとの会話シーンで登場|
|~|[[コルト M1911>コルト ガバメント]]|~|M52Fとの[[二挺拳銃]]&br;仕事で入手した銃|
|~|ベレッタ M52F|~|[[M92F>ベレッタ M92]]の間違い?&br;M1911との[[二挺拳銃]]&br;仕事で入手した銃(銃身はコピー製)|
|~|[[エボニー&アイボリー>コルト ガバメント]]|1,2|[[二挺拳銃]]時もあり&br;詳細は欄外を参照のこと|
|ニール・ゴールドスタイン|[[マウザー M712>マウザー C96]]|1|改造弾(弱装弾?)を使用&br;強化仕様のため大型化&br;ダンテから渡された銃を改造(発砲無し)|
|グルー|[[コルト パイソン]]|1|−|
|~|[[ワルサー PPK>ワルサー PP]]|~|[[サプレッサー>減音器]]装着|
|デンバース|[[GM M3>短機関銃/GM M3]]|1|軍から横流しされた銃|
|~|[[マウザー M712>マウザー C96]]|~|密造銃(「HSC」との記述)|
|デンバースの手下|[[GM M3>短機関銃/GM M3]]|1|軍から横流しされた銃|
|ギルバ|ショットガン|1|00BUCK弾を使用&br;水平二連式[[ソードオフ]]モデル&br;予備弾はシェルケース内に8発収納可能&br;ニールの店で無理やり購入|
*コミック
***デビル メイ クライ3
***デビル メイ クライ 3
RIGHT:2005年、メディアファクトリー
RIGHT:著:茶屋町 勝呂、監修:カプコン
#br
|使用者|銃器名|登場話|備考|h
|ダンテ|[[エボニー&アイボリー>コルト ガバメント]]|code:1 "Dante"&br;code:2 "Vergil"|[[二挺拳銃]]時もあり&br;"EVONY"との誤表記箇所あり&br;詳細は欄外を参照のこと|
*アニメ
***Devil May Cry
RIGHT:2007年
RIGHT:制作:マッドハウス

 原作の設定を踏襲しているが、オリジナルストーリーでの展開である。
|使用者|銃器名|登場話|備考|h
|ダンテ|[[エボニー&アイボリー>コルト ガバメント]]|−|[[二挺拳銃]]時もあり&br;詳細は欄外を参照のこと|
|レディ|[[CZE Vz61>短機関銃/CZE Vz61]]|−|[[銃剣]]装着|
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#pcomment


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