*スリーブガン / Sleeve Gun [#o6f70d89]

 腕に備え付けられた装置に銃を固定し、作動させるとスプリングの力で銃が手の位置まで射出されるギミックのこと。作動させる方法は、腕を一定の角度まで曲げる(もしくは伸ばす)・肘部分のスイッチを体に押し付ける・衝撃を与えてストッパーを外す(腕を勢い良く振ったり、振動を与える等)等、多々存在する。
 腕に装着したレールに沿って銃が飛び出すので「レールガン」と呼ばれることもあるが、別の意味で使われることが多いのであまり使わないほうがよい。
 本来は[[M1906>FN M1906]]や[[デリンジャー>レミントン デリンジャー]]等の、小型拳銃や護身用の拳銃に使われるギミックである。
 スリーブガンのメリットは、当然のことながら銃を隠し持つことで相手を油断させることができる点。デメリットは、銃を出す途中で衣服に引っかかったり、暴発の危険性がある点。また、スリーブガンを装着するにあたって着用する衣服が限定されてしまう(長袖で、袖口が広がっている服だけ等)。

 映画やコミック等のメディア作品では、[[M1911>コルト ガバメント]]系や[[M92F>ベレッタ M92]]系などの大型拳銃もスリーブガンとして使われているが、実際はサイズの問題で実現不可能である(映画『[[デスペラード>エル マリアッチ]]』では、袖から飛び出すシーンだけグリップを半分に切った[[プロップガン]]を使用している)。

 また、スリーブガンの亜種(?)として、映画『エンド オブ デイズ』のように両腕に固定された[[グロック 34]]を手を直接袖に入れて取り出す方法や、映画『[[エイリアン4>エイリアン]]』のように伸縮式のレール上を銃が自動で移動するタイプも存在する。
 他にも、『[[リベリオン -反逆者-]]』ではこのスリーブガン・ギミックをリロード技術に応用させた演出が確認できる。もちろん前述のサイズの問題で実際には不可能ではある((劇中の描写からすると、大型のハンドガンに加えて、予備マガジン、ガンとマガジンそれぞれのギミックが、すべて両袖の中に入っていることになる。))が、[[二挺拳銃]]ではほぼ不可能なリロード操作を真っ向から見事に描写している。

 現実的には実用性が低いスリーブガンではあるが、様々なメディア作品において銃をより格好良く見せることのできる画期的なギミックであることには違いないだろう。
 前述したように、通常サイズの銃でスリーブガン ギミックを行うことは不可能だが、その事を承知の上で「映像・演出のマジック」と認識することも大事である。
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