*ジョンソン M1941軽機関銃 / Johnson M1941 light machine gun 【軽機関銃】
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*ジョンソン M1941軽機関銃 / Johnson M1941 Light Machinegun 【軽機関銃】 [#jd1c9305]
#ref(m1941lmg.gif,center,nolink,Johnson LMG)
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|全長|重量|口径|装弾数|発射形式|連射速度|製造国|h
|1,066mm|6.48kg|.30-06 (7.62x63mm)|20|S/F|300〜900発/分 可変式|アメリカ|
|1,066mm|6.48kg|[[.30-06 (7.62×63mm)>口径]]|20(+5)|S/F|300〜900発/分 可変式|アメリカ|
 アメリカのメルヴィン・ジョンソンJrによって開発された[[軽機関銃]]。[[ジョンソン自動小銃>ジョンソン M1941自動小銃]]と同時に開発され、主要な多くのパーツが流用されていた。
 ジョンソン軽機関銃は、当時[[アメリカ陸軍]]で使用されていた[[BAR>US M1918]]より優れた要素を幾つか備えていた。バレルジャケットによる空冷式の銃身は[[フォアエンド>ハンドガード]]のピンを押すだけで着脱可能なクイックデタッチ機能を備え、[[ストック>銃床]]内部にまで伸びたリコイル・スプリングはテンションの調節が可能で、連射速度を変更することができた。命中精度もBARに比べ高く、より軽量で軽機関銃としては携行性に非常に優れていた。
 撃発は、[[セミオート]]時は[[クローズドボルト]]だが、[[フルオート]]時は冷却効率を高めるため[[オープンボルト]]に移行するという、[[FG42>ラインメタル FG42]]に似た特徴を持っていた。
 作動は自動小銃モデル譲りの[[ショートリコイル]]で、閉鎖にロータリーロッキングボルトを用いるのもほぼ同様である。これらの機構は軽機関銃としても少数派だったが、ドイツ設計の[[汎用機関銃>GPMG]]であるMG30と、その後継の[[MG34>ラインメタル/マウザー MG34]]という著名な先駆者がある。
 給弾は20連発の[[シングルカラム]]のバナナ形ボックス[[マガジン]]。珍しいことにこのマガジンには[[マガジンリップ]]が無く、かわりにマガジンハウジングに差し込むと、自動的に開放されるストッパーが内蔵されていた。マガジンはレシーバー左側から挿入するタイプで、弾を消費するにつれ重量バランスが変化してしまうなど不都合もあったが、現場では味方が装填の補助をしやすいということで、好評だったようである。また排莢口から、[[M1903>小銃/スプリングフィールド M1903]]用のストリッパー[[クリップ]]を使って直接給弾することもできた。マガジンの容量は20発であるが、マガジンウェルのスペースが非常に長いため、この方法を用いてマガジンを含めて最大25発までを装填することが可能であった。

 アメリカのマーヴィン・ジョンソンによって開発された、[[ショートリコイル]]・回転閉鎖式の[[軽機関銃]]。同時期に開発された[[ジョンソン自動小銃>ジョンソン M1941自動小銃]]を元に作られており、多くのコンポーネントを流用することができた。
 銃身の冷却はバレルジャケットによる空冷式で、フォアエンドのピンを押すだけで、簡単に銃身を取り外し・交換をすることができた。バット・ストックまで伸びるリコイル・スプリングは、テンションの調整が可能で、発射速度を変更することができた。
 標準的なバイポットを備え、当時としては先進的なストレートストックとあわせ、命中精度も良好だった。
 給弾は20連発のシングル・カーラム(単列)のバナナ形ボックス・マガジンによる。珍しいことにこのマガジンにはマガジン・リップが付いておらず、かわりにマガジン・ハウジングに差し込むと、自動的に開放されるストッパーが内蔵されていた。さらに珍しいことにマガジンへの弾薬装填には、M1903用のストリッパー・クリップを補助に使うことができた。
 マガジンの挿入はレシーバー左側から水平に差し込まれた。ボックス・マガジンによる水平給弾は、重心の変化などで不都合なことが多いが、現場では味方が装填の補助をしやすいということで、好評だったようである。
 撃発は、セミオート時は[[クローズドボルト]]で、フルオート時は[[オープンボルト]]で行うという、[[FG42>ラインメタル FG42]]に似た特徴を持っている。
 後に改良型として「M1944」が作られた。これは木製のストックを2本の鋼管を組み合わせた金属製に変更し、支持脚を[[バーチカル・グリップ>フォアグリップ]]を兼ねたモノポッドへと変更したモデルである。
 開発者のジョンソンは、BARに代って軍に採用されることを意図し、ジョンソン自動小銃と合わせて採用すれば訓練の手間を省略できると売り込んだ。しかし当時米陸軍はすでに配備していたBARの性能に満足しており、ジョンソンの提案には全く乗り気でなく、ジョンソン軽機関銃を制式採用することはなかった。
 アメリカ海兵隊の予備役大尉でもあったジョンソンは、自身の海兵隊にも自動小銃と共に本銃を売り込んだ。このときは、(ライフルと)同様の理由で採用されることはなく、その後オランダ領東インドの植民地軍に採用されたものの、配備以前に日本軍に占領されてしまったことから、莫大な在庫としてくすぶっていたところを、海兵隊によって再び拾い上げられている。本来オランダ領東インドへ送られるはずだった第一ロットの500挺は、ジョンソン自動小銃と共に新設の落下傘大隊に配備され、ソロモン戦で初めて投入されている。

#ref(m1944lmg.gif,left,nolink,Johnson 1944)
 ジョンソン軽機関銃は、当時アメリカ陸軍で使用されていた[[BAR>US M1918]]よりも優れた要素を備えており、開発者のジョンソン氏もBARに取って代って軍に採用されることを意図していたが、諸々の事情により最後まで軍の正式採用を受けることはなかった。((詳細は[[ジョンソン M1941自動小銃]]の項目を参照のこと))
 戦後は一部がイスラエルの手に渡ったようで、本銃を元にしたドロール軽機関銃が開発された。
 後に改良型として「M1944」が作られた。これは木製のストックから、2本の鋼管を組み合わせた金属製に変更し、[[バイポッド]]から[[バーチカル・グリップ>フォアグリップ]]を兼ねたモノポッドへと変更したモデルである。戦後は一部がイスラエルの手に渡ったようで、このM1944を元にドロール軽機関銃が開発された。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|刑事マルティン・ベック|映画|オーケ・エリクソン|[[FN FAL]]を改造した[[プロップガン]]|
|[[コール オブ デューティ ワールドウォーII]]|−|−|項目参照|
|[[迷彩君]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド1942]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー パシフィックアサルト>メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|

***動画
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