#author("2020-02-20T22:02:46+09:00","default:user","user")
*ジョン・モーゼス・ブローニング&br;John Moses Browning(1855〜1926) [#mc8b3d87]
 19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した、アメリカの天才銃器デザイナー。発音としては「ブラウニング」もしくは「ブラゥニング」が近いが、日本で「銃器デザイナーのBrowning」といえば一般に「ブローニング」とされる。著名なアメリカ人ピアニストの「ジョン・ブラウニング(綴りも同じJohn Browning)」とは勿論無関係。
 19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した、アメリカの天才銃器デザイナー。
 発音としては「ブラウニング」もしくは「ブラゥニング」が近いが、日本で「銃器デザイナーのBrowning」といえば一般に「ブローニング」とされる。
 著名なアメリカ人ピアニストの「ジョン・ブラウニング(綴りも同じJohn Browning)」とは勿論無関係。

 近代銃と云える銃の設計思想は彼のアイディアから端を発し、今なおその枠を抜けきっていない。20世紀初頭に彼が設計、或いは関わった[[コルト ガバメント]]や[[FN ハイパワー]]、[[Cal.50>重機関銃/ブローニング M2]]、[[上下二連式散弾銃>二連式散弾銃]]が未だ現役であり、それらのコピー及び発展系モデルと共に世界各国で使用されているのは、その証左と云える。発射ガスを利用した[[セミオート]]の概念も彼のもの。
 また彼は熱心なモルモン教信者であり、彼が銃器を設計した理由も『強力な兵器が沢山作られれば、それが抑止力となって戦争は少なくなる』と云う物であった。しかしそれら銃器によって現代戦と云う大量殺戮手段の扉が開かれたのは大いなる皮肉である。
 父ジョナサン・ブローニングから続くユタ州のガンスミスの家系に生まれれ、多くの先進的な銃器のデザインを行ったことで有名である。
 20世紀初頭に彼が設計、或いは関わった[[1911>コルト ガバメント]]、[[オート5>散弾銃/ブローニング オート5]]、[[M2機関銃>重機関銃/ブローニング M2]]などが未だ現役であり、それらのコピー及び発展系モデルと共に世界各国で使用されているのは、その証左と云える。

 なお、ブローニングの設計の幾つかは彼の存命中に実現しなかったものの、息子ヴァル・アレン・ブローニングによって完成に至ったものがある。
 [[二連式散弾銃]]において1トリガーで2つの銃身からの射撃を可能にする「スーパーポーズド・トリガー」の技術や、[[FN ハイパワー]]などがそれである。
 ブローニング社で販売契約を結んでいたことから、ヴァル氏は日本の[[ショットガン>散弾銃]]メーカーであるミロク製作所にも訪れている。
 しかし彼はどちらかといえば設計よりは事業において才能を発揮し、今日のブローニング社の基盤となる広範なビジネスネットワークを作り上げた。彼は父よりも長命で、98歳の長寿であった。

--------
#pcomment


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS