*ジャッカルの日 / The Day of the Jackal
 正体不明の殺し屋・ジャッカルとそれを追う者の闘いを描いた、フレデリック・フォーサイスによるスリラー小説。
#contents
*原作小説
***ジャッカルの日 (原題:The Day of the Jackal)
RIGHT:1971年、角川文庫
RIGHT:著:フレデリック・フォーサイス

&size(20){''・ストーリー''};
 1960年代のフランス。ドゴール政権に不満を抱く極右組織OASは、大統領暗殺を計画するが幾度と無く失敗に終わってしまう。最終手段として彼らが選択したのは、“ジャッカル”と呼ばれる外国人の殺し屋を雇うこと。
 かたやこの暗殺計画に気づきたフランス警察は、ドゴール大統領の暗殺を阻止すべくルベル警視にジャッカル追跡の任を与える―――

|使用者|銃器名|備考|h
|ジャッカル|組立式狙撃銃|松葉杖に偽装してある&br;(分解して各部品を格納可能)|
|クロード・ルベル警視|[[MAT モデル1949>短機関銃/MAT49]]|同行していた警察官の銃を使用|
|OAS構成員|[[MAT モデル1949>短機関銃/MAT49]]|−|
|兵士|[[MAT モデル1949>短機関銃/MAT49]]|−|
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*映画版
***ジャッカルの日 (原題:The Day of the Jackal)
RIGHT:1973年、イギリス・フランス映画
RIGHT:監督:フレッド・ジンネマン

&size(20){''・作品解説''};
 1997年公開の『ジャッカル』(後述)とは異なり、原作小説を忠実に再現している。ドキュメンタリータッチの演出や、BGMがほとんど流れないなど、独特の雰囲気で好評を博した。
 ちなみに劇中使用された組立式の狙撃銃は銃器ファンの間で話題になり、[[スコープ]]付きのトイガンが流行したという。

|使用者|銃器名|備考|h
|ジャッカル|組立式狙撃銃|ガンスミスに作らせた特注品&br;[[サイレンサー>減音器]]装着&br;[[スコープ]]装着&br;伸縮式ストック装着&br;水銀弾([[.22Magnum>口径]])を使用&br;松葉杖に偽装してある|
|クロード・ルベル警視|[[MAT モデル1949>短機関銃/MAT49]]|同行していた警察官の銃を使用|
|OAS構成員|[[エルマベルケ MP40>短機関銃/MP40]]|ドゴール大統領の車列襲撃時に使用|
|~|[[トンプソン M1A1>短機関銃/トンプソン]]|~|
|~|[[ワルサー P38]]|銀行強盗時に使用|
#br
***ジャッカル (原題:The Jackal)
RIGHT:1997年、アメリカ映画
RIGHT:監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ

&size(20){''・ストーリー''};
 ロシア政府とアメリカ連邦捜査局(FBI)は、チェチェン・マフィアによる麻薬密輸の共同捜査を行っていた。マフィアの幹部を逮捕すべくナイトクラブに押し入るが、一触即発の状況に陥り、正当防衛とはいえ相手を射殺してしまう。さらに不幸なことに、殺された幹部は何とマフィアのボスの弟だった。この件にFBIが関わっていたことから、マフィアは報復措置として合衆国政府高官の暗殺を目論む。失敗は許されないため、裏の世界では伝説とされている殺し屋“ジャッカル”(ブルース・ウィリス)を雇うことに。
 一方、この暗殺計画を察知したFBIは、正体不明であるジャッカルの詳細を知る数少ない人物がアメリカ国内にいることを知る。加えてその人物と面識のある男が、現在刑務所に服役していることも判明。その男とは、元IRA構成員のデクラン・マルクィーン(リチャード・ギア)。FBI副長官・プレストン(シドニー・ポワチエ)は、減刑を条件にデクランから情報提供者の居所を聞き出そうとするが拒否されてしまう。
 万策尽きたその時、デクランが意外な言葉を発する。「俺はジャッカルに会ったことがある」―――と。

&size(20){''・作品解説''};
 当初は1973年公開の『ジャッカルの日』のリメイクとして企画された。しかし原作者から「同じタイトルを使用しないで欲しい」と要請があったり、時代設定・ストーリーも大幅に変更が加えられているため、原作設定を用いた全くの別作品となっている。
 特にジャッカルが暗殺に使用する銃が、『ジャッカルの日』の狙撃銃から、大口径の重機関銃へと変更されていることは注目すべき点である。現代に甦ったジャッカルの暗殺銃は、[[M2重機関銃>重機関銃/ブローニング M2]]を改造したとされる[[架空の機関銃>プロップガン]]で専用端末を用いてリモート操作が可能、という驚異的な進化を遂げている(手動で照準・射撃を行うという点を除けば、『[[エイリアン2>エイリアン]]』のセントリーガンと仕組みは似ている)。

|使用者|銃器名|備考|h
|ジャッカル|[[ポーランド製 ZSU-33 14.5mm>重機関銃/ブローニング M2]]|[[望遠スコープ>スコープ]](ビデオカメラ)搭載&br;劣化ウラン弾を使用(弾頭は炸裂弾)&br;特注品の[[三脚>バイポッド]]に搭載&br;リモコンで遠隔操作が可能&br;Webサイトで20万ドルで購入|
|~|[[ベレッタ M84F>ベレッタ M84]]|[[サプレッサー>減音器]]装着&br;ボートアリーナとダグラスの自宅で使用|
|~|[[H&K MP5SD3>短機関銃/HK MP5SD]]|イザベラの自宅で使用|
|~|[[グロック 17]]|地下鉄構内で使用&br;撮影ミスで一瞬[[P228>自動拳銃/P228]]になる|
|~|[[ワルサー PPK>ワルサー PP]]|バックアップガン&br;地下鉄構内で使用|
|デクラン・マルクィーン|[[H&K G3SG/1>HK G3]]|アカシの銃を借用|
|~|[[シグザウエル P228>自動拳銃/P228]]|地下鉄構内で使用|
|ヴァレンチーナ・コスロヴァ少佐|[[ベレッタ M84F>ベレッタ M84]]|−|
|カーター・プレストンFBI副長官|[[シグザウエル P228>自動拳銃/P228]]|発砲無し|
|イザベラ・ザンコーナ|[[シグザウエル P228>自動拳銃/P228]]|地下鉄構内でデクランの銃を借用|
|T. I. ウィザースプーン捜査官|[[シグザウエル P228>自動拳銃/P228]]|発砲無し|
|マクマーフィー捜査官|[[シグザウエル P228>自動拳銃/P228]]|発砲無し|
|SOBR隊員((ロシア内務省組織犯罪対策総局・緊急対応特殊課。))|[[USSR AKS74U]]|モスクワのクラブで使用(発砲無し)|
|アカシ(海兵隊隊員)|[[H&K G3SG/1>HK G3]]|SR9(TC)風に改造した[[プロップガン]]&br;レンジファインダー付き[[スコープ]]装着&br;PSG1タイプのストック装着&br;[[バイポッド]]装着&br;[[レーザーサイト]]装着&br;演説シーンで使用|
|海兵隊隊員|[[ブローニング M2>重機関銃/ブローニング M2]]|HMMWVの車載銃(未使用)|
|~|[[M16A2>コルト AR15A2]]|演説シーンで所持|
|~|[[M40>レミントン M700]]|~|
|シークレットサービス要員|[[ベレッタ M92SB>ベレッタ M92]]|演説シーンで所持|
|~|[[コルト M1911A1>コルト ガバメント]]|~|
|~|[[グロック 19]]|~|
|~|[[H&K MP5A2>短機関銃/HK MP5]]|~|
|~|[[H&K MP5K>短機関銃/HK MP5K]]|フラッシュハイダー装着&br;演説シーンで所持|
|警察官|[[レミントン M700]]|[[スコープ]]装着&br;演説シーンで所持|
|FBI SWAT隊員|[[コルト AR15カービン>コルト AR15]]|演説シーンで所持|
|−|[[USSR AK47]]|オープニングシーンで登場|
|~|[[USSR マカロフ]]|~|
|−&br;(Webサイトで購入しなかった商品((端末画面に商品名が表示されるのみ(1955機関砲も同様)。)))|[[M134 ミニガン>GE M134]]|アメリカ製のため購入せず|
|~|ユーゴスラビア製 20mm 1955機関砲|M55 20mm機関砲((スイスのイスパノ・スイザ社製20mm機関砲を、ユーゴスラビアがライセンス生産したモデル。))のこと?&br;重すぎて購入せず|
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