#author("2022-08-09T20:18:31+09:00","default:user","user")
*コッキング / Cocking [#ba7420a1]
 [[ハンマー]]を起こす(起こした状態で保持する)こと。または、[[ストライカー>ストライカー システム]]を後退させる(させた状態で保持する)こと。
 コッキング後にセーフティをかけた状態で携帯することを「コック&ロック」と呼ぶ。習熟が必要だが、懐からの咄嗟の抜き撃ちのさい、コッキング操作後の[[シングルアクション]]での発砲に比べ、素早く発砲することができ、また、[[ダブルアクション]]での抜き撃ちに比べ、[[ガク引き]]を起こし難く、より正確な射撃ができる。というテクニックである。
 [[ハンマー]]を起こす(起こした状態で保持する)こと。または、[[ストライカー>ストライカー システム]]を後退させる(させた状態で保持する)こと。[[ホイールロック]]や[[フリントロック]]の部品であるコックが語源である。
 ボルトを動かして装填動作を行う(と同時にハンマーコックを行う)こともコッキングと呼ぶ。ハンマーやストライカーが本体に内蔵された(外から操作できない)銃でコッキングと言えばこの操作となる。
 コッキングを行うための[[コッキングハンドル]]と呼ばれる部品をもつ銃もある。

 [[自動拳銃]]をコッキングした状態でセイフティをかけて携帯するテクニックは「''コック&ロック''」と呼ばれている。[[ホルスター]]からの抜きざまにセイフティを解除することで、構えると同時に発砲が可能な抜き撃ちのテクニックである。[[ダブルアクション(DA)>ダブルアクション]]での発砲に比べ[[ガク引き]]を起こし難く、即応性と精度を両立するテクニックだが、安全かつ確実に行うためには慣熟が求められる。
 DA登場前の旧式SAOオート([[M1911>コルト ガバメント]]や[[ブローニング ハイパワー>FN ハイパワー]]等)では大抵コック&ロックが可能である。特にM1911やハイパワーが21世紀になっても人気を博した理由にコック&ロックが可能という点があり、抜く際に確実に解除できるように大型化されたサムセーフティやコックしたハンマーの間を物理的にブロックできるホルスターの登場によりコック&ロックを用いてもより確実かつ安全に改良されている。
 DAオートであってもコック&ロックが可能な機種は存在している([[CZ75>CZE Cz75]]や[[USP>HK USP]]等)。DAオートには大抵[[デコッキング]](兼セーフティ)機構が備えられており、コック&ロックも可能とするにはデコッキングとは別の操作が必要があるため出来ないピストルが多い。しかしDAオートでコック&ロックを可能とした例もあり、CZ75の場合デコッキング機能をオミットし、デコッカーかセーフティどちらかを搭載するようになっている。USPや[[PT92>タウルス PT92]]では上に押し上げてロック、水平で射撃可能、下に押し下げてデコッキングできるコントロールレバーを採用している。この方式では操作の都合上ロック状態から押し下げた際にデコックしてしまうというミスの可能性がある。また[[Mk23>HK MK23]]のようにセーフティとデコッカーを別に設けている例もある。
 コンバットシューティングのレギュレーションとして、ハンマーダウンあるいはコック&ロックから開始というルールのものも存在し、少しでも有利な条件となるようDAオートでも競技向けにはコック&ロック可能とする例もある。
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