#author("2023-08-27T00:43:31+09:00","default:user","user")
#author("2023-08-28T13:13:47+09:00","default:user","user")
*キャリングハンドル / Carrying handle [#q793b556]
 火器を運搬する際の取っ手となる部品。
 主に[[機関銃]]、[[突撃銃]]([[自動小銃]])、また場合によっては[[狙撃銃]]や歩兵用の[[無反動砲>対物火器]]の携行のため装備される。ごく一部だが[[散弾銃]]や[[短機関銃]]などの銃種でもキャリングハンドルを持つものも存在する。
 多くはキャリングハンドルを握った状態で水平に持ち運べるよう、銃の中心部、バレル基部付近に装着されることが多い。
//[[機関銃]]といった重量のある火器に装備されている事が多い他、[[突撃銃]]などの[[自動小銃]]にも装備されている事がある。
//↑特に問題ありませんが、説明文のために簡略化が必要だったので一旦コメントアウトいたしました。
 通常、銃の重心付近に備えられるが、[[重機関銃]]や[[軽機関銃]]の場合、機関部ではなく銃身基部に固定する設計もよく見られる。これは銃身を交換する際に、連射によって赤熱化するほど高熱の銃身を、ハンドルによって耐熱手袋なしに機関部から外すためである。

//[[対戦車ライフルや対物ライフル>対物火器]]
//↑全体として装備されている物の方が少ないため除外しました。

//装備例・歴史的にもまずは軽機関銃から始めるべきであるので軽機関銃の項目を最初に配置しました。

 [[軽機関銃]]の場合、キャリングハンドルが銃身に固定されているものも少なくない。これは連続射撃による高温で劣化した銃身を交換する際に、耐熱手袋をせずにハンドルごと銃身を本体から外すことを考慮しての設計である。

//突撃銃用キャリングハンドルの項目についてですが、FALはともかくガリルはM16以降の銃でありキャリングハンドルの「初期」「後期」と分けるようなものではないため、単にタイプ別として分割しました。


 突撃銃用のものは、軽機関銃同様に普段は折畳んでおけるキャリングハンドル専用に設計されたワイヤータイプのもの([[FAL>FN FAL]]、[[ガリルARM>IMI ガリル]]等)と、レシーバー上部の[[チャージングハンドル>コッキングハンドル]]を保護するための構造物をキャリングハンルと兼ねて設計されたものに大別される。後者は[[スコープ]]([[G36>HK G36]]等)や[[アイアンサイト>オープンサイト]]([[ファマス>GIAT ファマス]]等)とも兼用となっているものも多い。
[[M16>コルト AR15]]のキャリングハンドルも開発元である初期の[[AR-10>アーマライト AR10]]がレシーバー上部にチャージングハンドルを置く設計だった事に由来する((チャージングハンドルが後端に移動したM16から直接派生した[[65式歩槍>突撃銃/ROC T65]]には搭載されていない。))。
//では、調節以外の可動部があるのは精度的に大きな問題となるため、本体レシーバーと一体化した設計となっている。
//↑M4などでも後にパーツ化されており、単に当時の製造技術の問題ですので除外。
 [[M16>コルト AR15]]のキャリングハンドルは、レシーバー上部にチャージングハンドルを置く設計だった[[AR-10>アーマライト AR10]]を踏襲している。

//初期には普段は折畳んでおけるワイヤータイプのもの(例:[[FAL>FN FAL]]、[[ガリルARM>IMI ガリル]])が多かったが、固定式[[スコープ]]や(例:[[G36>HK G36]]、[[AUG>ステアー AUG]])、[[アイアンサイト>オープンサイト]]を内蔵する(例:[[M16>コルト AR15]]、[[ファマス>GIAT ファマス]])タイプでは、調節以外の可動部があるのは精度的に大きな問題となるため、本体レシーバーと一体化した設計となっている。
 近年では銃のトップに光学サイトなど各種アクセサリを載せることが主流になったため、これらの邪魔となる歩兵用ライフルのキャリングハンドルは廃れつつある。かつてキャリングハンドルを採用していた銃も、ワイヤータイプであればモデルチェンジの際に単純に取り外され、そうでないものは[[SA80>エンフィールド L85]]や[[M4カービン>コルト M4]]のようフラットレシーバーとなってハンドルが着脱式のオプションとなっていることも多い。G36などはチャージングハンドルがレシーバー上にあるためフラットトップ化はできず、レールが一体成型のキャリングハンドルがオプションとなっている。

//かつては突撃銃にはほぼ標準装備と言える部品だったが
近年では銃の小型軽量化が進んだこと、光学サイトなど各種アクセサリの使用が主流になったことなどが理由で廃れつつある。かつてキャリングハンドルを採用していた銃も、ワイヤータイプであればモデルチェンジの際に単純に取り外され、そうでないものは[[フラットレシーバー>ピカティニーレール]]に交換されているものが多い。もっとも、G36などはチャージングハンドル保護のためのキャリングハンドルがそのままレールに換装されてるので掴む事が不可能ではない。

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