*ヒューズ TOW / Hughes Aircraft TOW 【対戦車誘導弾】 [#zfcc4086] #ref(tow.jpg,center,nolink,ヒューズ TOW) |モデル|全長(弾体のみ)|弾体重量,弾頭重量|口径(弾体直径)|装弾数|製造国|h |~TOW2B|121.9cm|22.6kg,12.4kg|14.9cm|1|アメリカ| 1970年、ヒューズ・エアクラフトがアメリカ陸軍向けに開発した[[対戦車ミサイル>対物火器]]。TOW(トウ)とは発射や誘導方式を表した『Tube-launched, Optically-tracked, Wire-guided』の略称であり、対戦車ミサイルとしては第2世代に属する。 アメリカ軍での制式名はBGM-71。 ロケットモーターは一般的なミサイルとは異なり弾体側面に配置されており、尾部には誘導用のワイヤー(電線)を繰り出すリールと、誘導用のランプが仕込まれている。発射後はこのランプの光を照準器が捉え、光点(つまりミサイル)が目標に接近・命中するようにワイヤーを通じて誘導する。このため、ミサイルが命中するまで射手と発射機はその場を動けないが、照準・誘導が半自動化されているため、全て目視に頼っていた第1世代のミサイルよりもはるかに簡便で命中率も高い。また飛翔速度も高いので命中までの時間も短縮されている。 最新型TOW2Bの装甲貫通力は700mm以上。射程も長く、最大有効射程は3.75km、これを21秒で飛翔する。 ミサイル本体は輸送用コンテナを兼ねたチューブに収められており、これをランチャーにセットして発射する。一応歩兵での運用も可能だが、総重量100kgを優に超すため((最もポピュラーなM220ランチャーの場合、ランチャー本体92.89kg、誘導システム一式23.97kg。これにミサイルと発射チューブの重量が加わる。))、軽車両やヘリに搭載しての運用が一般的である(特にM2.M3ブラッドレー歩兵戦闘車に搭載されているのが有名)。 TOWは西側諸国に広く採用されたほか、冷戦終結後はハンガリーやリトアニアといった旧共産圏諸国にも輸出されるようになり、今や対戦車ミサイルの代表的存在となっている。その間も改良が続けられ、先端に伸縮式の『角』を設けて射程と貫通力を増したITOW、弾頭を大型化したTOW2を経て、トップアタック(装甲の薄い戦車の上面を攻撃する)能力を追加したTOW2B(BGM-71F)が現在の主力である。また対戦車型だけでなく、塹壕などを攻撃するバンカーバスター型(BGM-71H)も存在する。 現在はレーザー誘導や撃ち放し能力など、より優れた誘導システムを持つ第3世代ミサイルが登場し始めているが、採用各国ではまだまだTOWが主力の地位を守り続けている。最近ではイラク戦争において、潜伏中のサダム・フセインの長男ウダイ、次男クサイを攻撃する際にも使用された。 TOW自身も、さらに撃ち放し能力を追加した『TOW F&F(Fire-and-Forget;撃ったら忘れる)』などが計画されているものの、今のところ具体化されていない。 |登場作品|ジャンル|使用者|備考|h |ARMS -アームズ-|漫画|レッド・キャップス航空兵|AH-1に搭載| |[[Op.ローズダスト>市ヶ谷シリーズ]]|−|−|項目参照| |[[Twelve Y.O.>市ヶ谷シリーズ]]|−|−|項目参照| |[[アームド・アサルト]]|−|−|項目参照| |[[アイアンマン]]|−|−|項目参照| |[[宇宙戦争]]|−|−|項目参照| |[[ガメラ2 レギオン襲来>ガメラ]]|−|−|項目参照| |[[コン・エアー]]|−|−|項目参照| |[[ジオブリーダーズ]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド]]|−|−|項目参照| |[[バレットウィッチ]]|−|−|項目参照| |[[ブラック・ラグーン>BLACK LAGOON]]|−|−|項目参照| |[[マーセナリーズ]]|−|−|項目参照| #hr CENTER:このページの画像は[[Wikimedia Commons>http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Tow_atm.jpg]]から転載しています。 CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 #hr ---- #pcomment