*ハード・ターゲット / Hard Target [#g7235594] RIGHT:1993年、アメリカ映画 RIGHT:監督:ジョン・ウー &size(20){''・ストーリー''}; 元アメリカ海兵隊偵察部隊、しかし今は職にあぶれ、ニューオーリンズでホームレスに落ちぶれているチャンス・ブドロー。ある日ひょんなことで強盗から助けた美女、ナット(ナターシャ)・ビンダーに、行方不明の父を捜すのを手伝って欲しいと頼まれる。最初は金目当てだったチャンスは、調査を進めるにつれて、この地で《人間狩り》をプロモートする組織 “サファリ” の存在に突き当たる。フーション率いるその組織は、軍歴のあるホームレスを『獲物』に仕立て、ブルジョア客に残虐な殺人ゲームを斡旋していたのだ。 ナットの父、そしてチャンスの友人も、《人間狩り》の標的にされ死んでいった。そして今度は、秘密を知ったチャンス自身が狩りの《ターゲット》にされようとしていた――。 |登場人物|銃名|備考|h |チャンス・ブドロー|[[ベレッタ M92FS>ベレッタ M92]]|敵から拝借&br;終盤ではノーマルとINOXの[[二挺拳銃]]| |~|[[モスバーグ M500]]|終盤で使用&br;ステンレスモデル| |~|[[HK MP5A5>HK MP5]]|敵から強奪| |ナット・ビンダー|[[ベレッタ M92FS INOX>ベレッタ M92]]|終盤で敵から強奪| |カーマイン・ミッチェル|[[ベレッタ M92FS>ベレッタ M92]]|−| |エミール・フーション|[[トンプソン コンテンダー]]|−| |~|[[ベレッタ M92FS>ベレッタ M92]]|終盤で使用| |ピック・ヴァン・クリーフ|[[モスバーグ M590>モスバーグ M500]]|フラッシュライト装着?| |~|[[コルト XM177E2>コルト XM177]]|[[M203>コルト M203]]装着&br;ヘリからの銃撃で使用| |~|[[HK MP5K>HK MP5K]]|[[サプレッサー>減音器]]装着| |~|[[グロック 19]]|終盤で使用| |~|[[スタームルガー MkI]]|暗殺用モデル| |エライジャ・ローパー|[[コルト M727]]|墓場でゼナンから奪う| |イスマル・ゼナン|[[コルト M727]]|[[サプレッサー>減音器]]装着&br;[[ナイトスコープ>暗視装置]]装着&br;[[マガジンキャッチャー>マガジンキャッチ]]装着&br;[[レーザーサイト]]装着| |サファリ構成員|[[ベレッタ M92FS>ベレッタ M92]]|−| |~|[[HK MP5A5>HK MP5]]|−| |~|[[HK MP5K>HK MP5K]]|[[サプレッサー>減音器]]装着| |ハンター(フーションの顧客)|[[FN FAL]]|−| |~|[[RDI ストライカー12]]|−| |~|[[USSR AK47S>USSR AK47]]|−| |~|[[USSR RPK]]タイプ|バルメ社のコピー品?| 『[[男たちの挽歌]]』のジョン・ウー監督、アメリカ進出(脱出?)第一作。ちなみにプロデューサーは『スパイダーマン』のサム・ライミ氏。今や押しも押されぬメジャーの御両名だが、この頃はまだ(良くも悪くも)B級の匂いがプンプンである。 まだ『ハリウッド流』に不慣れだっただけに、消化不良の部分(アクションに比べてドラマパートが弱い、とか)も少なくないが、ウー作品の大きなテーマである、『どん底から這い上がろうとする男達の闘い(あるいは悲劇)』は、本作でも貫かれている。 (つい先日ハリケーンで壊滅したニューオーリンズが、『貧しく不幸な町』として舞台になるのも、なにやら暗示的ではある。) もちろん、アクションでは『弾が飛び、蹴りが飛び、鳩も飛ぶ』ジョン・ウー節全開。ヴァン=ダム、ランス・ヘンリクセンはじめ、主役・悪役のキャラ立ちもバッチリである(主役より悪役の方が『濃い』のもウー監督らしいかも)。主要キャストの面々が、いずれもその後のウー作品から遠ざかっているのは残念だが、裏返せば本作でしか見られない要素も多く、捨てがたい佳作である。 主役陣にほとんど死者が出ないのも、ウー作品ではちょっと珍しい。 ---- #pcomment