*チャーターアームズ ブルドッグ / Charter Arms “Bulldog” 【回転式拳銃】
#ref(14420_LRBulldog_BL.jpg,center,nolink,チャーターアームズ ブルドッグ)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~13520|171mm|620g|[[.357 Magnum>口径]]|5|アメリカ|
|~14420|184mm|~|[[.44 Special>口径]]|~|~|
|~73520|171mm|570g|[[.357 Magnum>口径]]|~|~|
|~74420|184mm|~|[[.44 Special>口径]]|~|~|
|~74421|184mm|620g|[[.44 Special>口径]]|~|~|

 アメリカの旧チャーターアームズ社が1973年に発売した[[ダブルアクション]]・[[リボルバー>回転式拳銃]]。比較的安価ながら高い性能で銃器関係者から注目を浴び、1970年代から80年代にかけてのアメリカでその名を馳せたベストセラーリボルバーである。

 チャーターアームズ製品の特徴ともいえる飾り気の無い、飽くまで実用品といった趣の外見だが、当時としては珍しくアルミ合金などの軽量素材を多用し、各部品の肉厚をぎりぎりまで削ることで、極限まで小型化しているのが特徴。シリンダーのサイズも絞るため、装弾数も一般的なリボルバー(6連発)より1発少ない、5連発になっている。[[S&W>スミス アンド ウェッソン]]社の[[Jフレーム>フレーム規格(SW社)]]並のサイズで大口径の[[.44 Special>口径]]弾を発射できる頼もしさから、バックアップ用に愛用する警察関係者も少なくない((『レッド・ドラゴン(小説版)』のグレアムも、その流れを生かした設定となっている))。
 日本国内ではほとんど無名だが、以前にエアソフトガン化(現在は生産終了)されていたことと、なによりSF映画「ブレードランナー」に登場したSFガジェット、通称『デッカード・ブラスター』の[[プロップ>プロップガン]]の元となったことも((オーストリア製[[ボルトアクション]]ライフルのステアーSSGのパーツと組み合わせて制作された。))あって、日本でも古くから「知る人ぞ知る」[[拳銃]]である。 

 ポピュラーな護身用拳銃としてアメリカ国内で数多くが流通したブルドッグだが、一方で犯罪者の手にも渡り、連続殺人犯が使った銃として悪名を轟かせてしまったこともある((1976〜77年に、ニューヨークで若い女性やカップルなど6人が射殺された、通称『サムの息子(Son of Som)』事件))。
 今ひとつ洗練されない安っぽい作りと、犯罪にも多用されるところから『[[サタデーナイトスペシャル]]』に分類されることもあるが、実用的な性能は十分満たしており、『サタデーナイトスペシャル』の多くを占める粗悪銃とは一線を画している。

 1992年にチャーターアームズが倒産して以来、何度か生産中止の憂き目に遭いながらも、生産会社を替えつつ現在も販売されている、息の長い銃でもある。なお、2007年現在、本銃を販売している現チャーターアームズは、同じ社名を受け継いだ別の会社である。
 上掲画像は現行型で、バレルの下にエジェクターロッド・シュラウドが追加されているほか、フロントサイトの形状が変更されている。地味な存在ながらも、地道な改良が続けられているようだ。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|刑事グレアム 凍りついた欲望|映画|グレアム刑事|−|
|[[ジオブリーダーズ>ジオ ブリーダーズ]]|−|−|項目参照|
|ブレードランナー|映画|リック・デッカード|ブラスターのプロップベース|
|~|~|ガフ|ブラスター(撮影には上記のゴム製コピーを使用)|
|~|~|警官|~|
|~|~|レイチェル|デッカードの物|
|レッド・ドラゴン|小説|グレアム刑事|−|
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CENTER:このページの画像は[[チャーターアームズ>http://www.chaterfirearms.com/]]から転載しています。
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