#author("2019-11-02T22:40:15+09:00","default:user","user") *スプリングフィールド M1 “M1ガーランド” / Springfield “M1 Garand” 【自動小銃】[#wba693a5] #ref(M1G.jpg,center,nolink,スプリングフィールド M1) |全長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h |1103mm|4.32kg|[[.30-06>口径]]|8|S|アメリカ| [[スプリングフィールド M1903>小銃/スプリングフィールド M1903]]の後継として開発された[[自動小銃]]。 制式名称は「U.S.Rifle Cal.30.MODEL1」だが、当時存在した他の「M1」名称の兵器と区別するため、開発者ジョン・C・ガーランドの名前を取って「M1ガーランド」と呼ばれることが多い。 1936年に[[アメリカ陸軍]]の制式[[小銃]]として採用され、第二次大戦や朝鮮戦争でアメリカ陸軍の主力小銃として活躍。 第二次世界大戦では、諸外国が1発ごとに手動で[[コッキング]]と挿弾を必要とする[[ボルトアクション]]式の小銃を主力としている中、「[[アンブロック(一括)・クリップ>クリップ]]」と呼ばれる上下区別不要・差し込むだけで装填可能なクリップの素早い装填速度や、照準したまま連続して8発撃てる[[セミオート]]射撃能力を持つM1は絶大な威力を発揮。また当時としては異例の統一規格の採用により、同じガーランド同士なら部品の共用が可能な整備性の高さも示し、気難し屋のパットン将軍をして「俺はM1(ガーランド)以上の素晴らしい武器を見たこと無い」と云わしめた。 このように当時としては画期的な歩兵銃であったM1ガーランドだが、欠点もある。いずれもアンブロック・クリップの採用に起因したもので、まず、当時の主要な制式小銃と異なり弾薬を一発ずつ装填できないこと((一応クリップが無くてもチャンバーに一発だけ装填する可能。また追加装填は不可能ではないが通常の固定弾倉や脱着式弾倉と比べて遥かに手間が掛かる。))。またクリップ装填と同時にボルトが自動的に閉鎖されるが、閉鎖が早期に行われることがあり親指を挟む危険性があること((ボルト閉鎖で指を挟むことをガーランド・サムと呼ぶ。))。 そして、最も有名なのが8発分の射撃後に自動でホールドオープンし、特徴的な甲高い金属音((pingと呼ばれる))とともにクリップを排出する独特の機構である。これはクリップごと装填する方式を採用したため、クリップは小銃側に排出させる必要があり、結果的にこのような設計になってしまったものである。 これは近距離では再装填のタイミングを敵に知られるとして兵士には不評で、実際に現場からは敵の襲撃を招いていると苦情が殺到したため、プラスチック製クリップを導入するなどの解決策が練られた。もっとも、こうした解決策は終戦までに採用されることはなかった。また、逆にこれを利用して敵をおびき出す事が出来ると考えた米軍兵士も居たという。 しかし、戦後にドイツや日本の兵士を対象に行われた調査では、この排出音を聴いた事のある者、ましてこれを攻撃の好機と捉えていた者はほぼ居らず、第二次世界大戦の主要な戦場では、爆発などの激しい戦闘音のためほとんど認識されていなかった、というのが実態のようである。 もっともこの特徴的な音はメディアにおいては象徴的に扱われ、前述のような、様々な場面におけるギミックとして活用されている。 また、銃身長を18インチに短縮したモデルも製造された。空挺部隊や戦車兵の護身用として、[[折畳み式ストック>ストック]]の「M1E5」と従来のストックのままの「T26」が製造されている。大戦末期に15000挺のオーダーが出されたが、1000挺製造された時点で終戦となった。18インチ銃身モデルは「タンカー・ガーランド」の通称がよく知られているが、これは戦後に民間市場で販売された際につけられた名称である。 第二次世界大戦を象徴する銃とあって現在でもアメリカ国内では非常に人気が高く、2017年にはかつてフィリピンに供与された86,000挺を回収して政府の民間人用の銃火器訓練プログラム(CMP)に利用すると公表されている。 [[自衛隊]]も[[64式小銃>豊和工業 64式小銃]]を制式採用するまで本銃を使用しており、特別儀杖隊である第302保安中隊ほか、ファンシードリル隊の儀仗銃として今なお現役である。またアメリカでも、一部の陸軍の士官学校やリクルーター((新兵の勧誘を専門とする要員のこと))に協力的な学校(特に公立の高校)で、整列や行進の際の姿勢矯正などの名目で、現在も使われているケースがあるようだ。 |登場作品|ジャンル|使用者|備考|h |[[007]]|−|−|項目参照| |[[Alliance of Valiant Arms]]|−|−|項目参照| |[[Battlefield V]]|−|−|項目参照| |Day of Defeat|ゲーム|米軍兵士|−| |Dead Trigger2|ゲーム|カイル|−| |[[G.I.ジョー]]|−|−|項目参照| |[[LOST]]|−|−|項目参照| |[[MAFIA II>マフィア(ゲーム)#mafia2]]|−|−|項目参照| |[[OPERATION7]]|−|−|項目参照| |[[Z Bull ゼット・ブル]]|−|−|項目参照| |[[アヴァロン 灰色の貴婦人>アヴァロン#greylady]]|−|−|項目参照| |アイドルマスターシンデレラガールズ|ゲーム|大和亜季|『アイドルチャレンジ サバイバルゲーム』&br;[[エアガン>遊戯銃]]| |[[相棒]]|−|−|項目参照| |[[硫黄島からの手紙]]|−|−|項目参照| |[[イングロリアス・バスターズ]]|−|−|項目参照| |[[ウインドトーカーズ]]|−|−|項目参照| |[[ウォッチメン]]|−|−|項目参照| |宇宙大戦争|映画|儀仗隊員|未発砲| |[[うぽって!!]]|−|−|項目参照| |[[ウルヴァリン:X-MEN ZERO]]|−|−|項目参照| |ウルトラマン|特撮|自衛隊員|25.26話『怪獣殿下前・後編』| |[[ウルフェンシュタイン]]|−|−|項目参照| |エンド・オブ・ウォッチ|映画|儀仗兵|葬儀シーンで使用| |エンパイアーズ|ゲーム|GI|−| |[[オペレーションG.G.]]|−|−|項目参照| |[[狩りのとき>スワガー・サーガ]]|−|−|項目参照| |[[キャプテン・アメリカ]]|−|−|項目参照| |[[キングコング:髑髏島の巨神>キングコング]]|−|−|項目参照| |金田一少年の事件簿|漫画|亡霊兵士|[[銃剣]]を付けて使用&br;発砲無し| |グラン・トリノ|映画|ウォルト・コワルスキー&br;タオ・ロー|−| |グリーンスナイパー|漫画|米軍兵士|−| |[[狂い咲きサンダーロード]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ2]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ2: ビッグ レッド ワン]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ3]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ ファイネスト アワー]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ: ワールド アット ウォー]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ ワールドウォーII]]|−|−|項目参照| |[[ゴジラ]]|−|−|項目参照| |コンバット!|TVドラマ|ケリー(ケイジ)上等兵|−| |[[最後の弾丸]]|−|−|項目参照| |[[サガ フロンティア>サガシリーズ]]|−|−|項目参照| |[[ザ・パシフィック]]|−|−|項目参照| |[[ザ・ユニット 米軍極秘部隊]]|−|−|項目参照| |ジョーズ|映画|クイント|−| |~|~|マーチン・ブロディ署長|クイントの物をラストで使用| |進撃の巨人エンドオブザワールド|映画|憲兵|−| |[[シン・レッド・ライン]]|−|−|項目参照| |[[スタートレック]]|−|−|項目参照| |スナイパー&br;(オペレーションデイトナ スナイパーヘルヴァレー)|小説|ダニエル・ファージング|M1C| |~|~|マフィア|−| |[[スナイパー エリート]]|−|−|項目参照| |[[砂ぼうず]]|−|−|項目参照| |[[西部警察]]|−|−|項目参照| |[[ゼロイン>ゼロイン(作品名)]]|−|−|項目参照| |[[戦火の中へ]]|−|−|項目参照| |[[戦略大作戦]]|−|−|項目参照| |[[蒼天の拳>北斗の拳]]|−|−|項目参照| |[[ソ・ラ・ノ・ヲ・ト]]|−|−|項目参照| |[[ダークナイト>バットマンシリーズ#dknight]]|−|−|項目参照| |[[太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-]]|−|−|項目参照| |立食師列伝|映画|米軍憲兵|−| |[[父親たちの星条旗>父親達の星条旗]]|−|−|項目参照| |地球防衛軍|映画|防衛隊員|モゲラ1号に対して使用| |[[デイズ・オブ・グローリー]]|−|−|項目参照| |デイライツ・エンド|映画|無法者|−| |[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照| |独立重機関銃隊|漫画|米軍兵士|[[スコープ]]装着| |[[特例措置団体ステラ女学院中等科C3部]]|−|−|項目参照| |[[特攻野郎Aチーム THE MOVIE>特攻野郎Aチーム#movie]]|−|−|項目参照| |[[隣のヒットマン]]|−|−|項目参照| |[[トレマーズ]]|−|−|項目参照| |[[トンマッコルへようこそ]]|−|−|項目参照| |ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?|アニメ|西村 英騎/ルシアン&br;瀬川 茜/シュヴァイン&br;兵士|FPS「ULTRA FORCE」内での使用武器&br;シュヴァインのみ[[銃剣]]装着&br;兵士はゲームトップ画面で所持&br;第5話| |[[バイオハザード〜ヘヴンリーアイランド〜>バイオハザードシリーズ]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド1942]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド1943]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド バッドカンパニー2]]|−|−|項目参照| |[[速水螺旋人の馬車馬大作戦]]|−|−|項目参照| |[[バンド・オブ・ブラザース]]|−|−|項目参照| |[[パンプキン・シザーズ]]|−|−|項目参照| |[[フェイク シティ ある男のルール]]|−|−|項目参照| |[[フォールアウト]]|−|−|項目参照| |[[フォレスト・ガンプ/一期一会]]|−|−|項目参照| |[[フューリー]]|−|−|項目参照| |[[プライベート・ソルジャー]]|−|−|項目参照| |[[プライベート・ライアン]]|−|−|項目参照| |[[ブラザー イン アームズ]]|−|−|項目参照| |[[ブラザーフッド]]|−|−|項目参照| |[[ブラック・ラグーン>BLACK LAGOON]]|−|−|項目参照| |[[ヘルシング]]|−|−|項目参照| |[[ヘルボーイ]]|−|−|項目参照| |[[放課後アサルト×ガールズ]]|−|−|項目参照| |ボビーZ|映画|ブライアン邸の警備員|別の銃かも&br;発砲無し| |[[マイウェイ 12,000キロの真実]]|−|−|項目参照| |マイサイエンスプロジェクト|映画|ドーソン空軍基地の兵士|1957年時&br;[[スリング]]装着&br;所持のみ| |[[メタルギアソリッド ピースウォーカー]]|−|−|項目参照| |[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照| |幼女戦記|アニメ|アンソン・スー&br;レガドニア協商連合軍航空魔導師|[[銃剣]]装着| |[[蘇える金狼]]|−|−|項目参照| |老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます|小説|山野光波|−| |[[ロボコップ2>ロボコップ]]|−|−|項目参照| |[[ワイルド7]]|−|−|項目参照| #hr CENTER:このページの画像は[[SPRINGFIELD ARMORY社>http://www.springfield-armory.com/]]から転載しています。 CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 #hr ***外部リンク [#fvtg7u8i] ・[[Springfield M1 Garand>http://www.springfield-armory.com/prod-rifles-m1-garand.shtml]] ・[[US M1 Rifle (Garand) ムービー>http://www.nazarian.no/wep.asp?id=179&group_id=5&country_id=97&lang=0&p=8]] ---- #pcomment