*傭兵 / Mercenary [#rd5983d9]
 雇われ兵。『プロフェッショナル ソルジャー(Professional Soldier)』、あるいは戦場から戦場へと渡り歩く姿を喩えて『ワイルド・ギース(Wild Geese;野生の雁)』と呼ばれることもある。ジュネーブ条約の規定では「主に金銭、利益を目的として雇用され、戦闘行為を行う第三国人、及びその集団」を指す。
 中世以前の時代には主要な兵制の一形態だったが、近世以後(中央集権国家成立後)は、自国民による常備軍(国軍、国民軍)が主流となり、傭兵は補助的な存在となっていった。さらに、現在では傭兵行為自体が国際法で禁じられ、多くの国で自国民が傭兵になることを法的に禁止している。
 しかしながら、そのような状況でも現に傭兵は存在し、非公式に活動を続けている。

 広義には[[PMC(民間軍事会社)>PMC]]や[[外人部隊]]、あるいはバチカンのスイス衛兵隊なども傭兵に含めることがあるが、特定の組織・部隊に所属しないフリーランスの傭兵も存在する。個人の傭兵の契約は、まずリーダー格の著名な傭兵がPMCなどの雇用主と契約を交わし、その後コネのある他の傭兵とコンタクトをとり、グループ・部隊を編成するという形が多い。
 このあたりのプロセスは、傭兵を取り扱ったメディア作品でも、必ずと言っていいほど登場する場面である。

 傭兵というと一般には『金次第・金目当て』、『ならず者』というイメージが強く、実際かなり悪質な兵も存在するが、質や実力については千差万別である。また単に金銭目的ではなく、自ら支持する勢力に加勢して戦う義勇兵的な側面を持つこともある。
 ただ、性格上、政治的に微妙な地域で活動することも多く、また義勇兵的とはいっても、その主義・大義が正当な物かどうかはまた別問題である。表だって介入・支援できない大国の思惑に沿って(あるいは暗黙の了解の元に)、第三国の紛争や政権転覆に関与することも少なくなく、大国の『影の軍隊』的な側面もある。
 コンゴやアンゴラ、旧ローデシアなど、政府組織が弱体化、あるいは崩壊し、東西両陣営や旧宗主国の思惑も絡んで複雑化したアフリカの紛争地域は、特に傭兵が活発に活動(あるいは暗躍)した地域として知られている。

+■傭兵出身の人物(実在)
++マイク・ホー(南アフリカ在住)
++テレンス・リー(日本在住)

+■傭兵出身の人物(架空)
++ボルボ西郷([[こちら葛飾区亀有公園前派出所]])
++ジーザス([[ジーザス]])
++伊集院 隼人(海坊主)([[シティーハンター]])
++ジェミー・シャノン(戦争の犬たち)
++ジョン・シーガー(沈黙の傭兵)
++ワイルドドッグ(タイムクライシスシリーズ((彼が率いていた組織は、『傭兵部隊』という名目だが、実際は「巨大犯罪組織」だった。)))
++エミール・フーション([[ハード・ターゲット]])
++ピック・ヴァン・クリーフ([[ハード・ターゲット]])
++ベルナドット([[ヘルシング]])
++クリス・ジャコブズ([[マーセナリーズ]])
++ジェニファー・ムイ([[マーセナリーズ]])
++マティス・ニルソン([[マーセナリーズ]])
++野本([[迷彩君]])
++アリー・アル・サーシェス(『[[機動戦士ガンダム00>機動戦士ガンダム]]』)
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