*ライオットシールド / Riot shield
#ref(poland.JPG,center,50%,ポーランド、ワルシャワ警察)

 ライオットシールドは、警察や軍隊・準軍事組織の一部に配備されている盾である。民間警備会社の警備員が装備している場合もあり、ほとんどの場合、透明のポリカーボネイト製で、一部のものは覗き穴を空けた防弾鋼板製のものもある。
 頭から膝の範囲を十分覆えるほどの長さに設計されていて、一部は、[[拳銃]]や[[散弾銃]]のような貫通力が低い弾丸を防げるように設計されているが、必ずしも全てがそのようになっているわけではない。
 飛翔物や鈍器、刃物を防ぐように作られているが、銃火器は必ずしもそうではなく防弾シールドは意外と少ない
 ポリカーボネイト製の物は多くの樹脂層を作り強度を生み出している。取っ手の付き方もさまざまだが最もよくあるものは、2つの取っ手が同じ高さで2つ並んでいるものである。使用者は腕(もっぱら左腕)を2つの取っ手にまっすぐ通し、手の側に来ている取っ手をつかんで使う。
 ライオットシールドは、警察で使用されている軽量な手持ち防具である。一部の軍隊のほか、民間警備会社でも装備している。
 その名のとおりライオットコントロール(暴動取り締まりor暴徒鎮圧)に用いられ、暴動につきものの飛翔物や鈍器、刃物を防ぐように作られており、使用者の頭から膝の範囲を十分覆えるほどのサイズで設計されている。日本では、古くは機動隊の使用するジュラルミン製のものが知られている。
 多くがシールドごしでも見通しの利く透明のポリカーボネイト製で、複数の樹脂層を作り強度を生み出している。取っ手の付き方もさまざまだが、一般的なものは、2つの取っ手が同じ高さで並んでいるものである。使用者は一方の取っ手に腕を通したあと、もう一方をつかんで、片手のみで保持する。
 防弾性能を持つ鋼板製のものは、バリスティックシールド(防弾盾)と呼ばれる。こちらは火器で武装した犯罪者を想定したもので、ライオットコントロールだけを目的とはしていない。とはいえ、手持ちという制約上、防弾性能はNIJ規格の[[IIA>ボディアーマー]]([[9mmパラベラム弾]]、[[.45ACP弾]])にまで限られ、FPSゲームに見られるようなライフル弾への抗弾性はもちろん、一度の打撃で対象を確実に昏倒/殺傷せしめるような攻撃力は有してはいない。

 建造物等の突入・制圧時には、一番最初に盾を持った隊員が乗り込み、その隊員の陰に隠れる形で後続が制圧するパターンが多いようだ。
 同時に拳銃を構えることも多いようだが、[[横撃ち]]になりまともに照準できないため、当たることは少ないようだがそれでも十分威嚇能力を持つ。
 リロードするときは腰に弾倉を斜めにさしていること多い。ある意味では[[二挺拳銃]]に通じる部分があるかもしれない。
 [[SWAT]]などの警察特殊部隊が行う、ダイナミックエントリー(建造物等の突入・制圧作戦)に用いられるのは、いわゆるバリスティックシールドのほうである。縦列を組み、盾を持った隊員が先頭となって乗り込み、その隊員の陰に隠れる形で後続が追従するパターンが一般的である。この場合、先頭の隊員の武装は拳銃のみとなり、発砲時にはシールド脇や上部から顔を出して照準するのだが、顔を出さずに覗き窓ごしに照準するために、拳銃を[[横撃ち]]よろしく構える隊員の写真も見られる。

#hr
CENTER:このページの画像は[[ウィキメディアコモンズ>http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Warszawa,_Marsz_Niepodleg%C5%82o%C5%9Bci_2011_28.jpg]]から転載しています。
CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
#hr

----
#pcomment


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS