#author("2021-05-25T20:25:44+09:00","default:user","user")
#author("2021-06-12T00:39:06+09:00","default:user","user")
*シグザウエル MCX / SIG MCX 【突撃銃】 [#ofc2729b]
#ref(Sig_sauer_mcx.jpg,center,nolink,60%,シグザウエル MCX SBR)
//#ref(MCX-SBR1.jpg,center,nolink,シグザウエル MCX SBR)
//↑記事中で説明したい内容があるため第1世代モデルに変更しました(Virtusモデルの画像は中段説明箇所に移行します)
|モデル|銃身長|全長(伸縮時)|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|~Patrol|16in|901(673)mm|3.6kg|[[5.56mm×45 / .300 BLK>口径]]|30|S/F&br;S|アメリカ|
|~SBR|11.5, 14.5in(5.56mm)&br;6.75, 9in(.300Blk)|863~723mm|3.2~3.4kg|~|~|~|~|
|~Rattler SBR|5.5in|597mm|2.7kg|[[.300 BLK>口径]]|30|S|~|
|~Patrol|16in|901(673)mm|3.6kg|[[5.56mm×45>5.56mm x45弾]] / [[.300 BLK>300BLK弾]]|30|S/F&br;S|アメリカ|
|~SBR|11.5, 14.5in(5.56mm)&br;6.75, 9in(.300BLK)|863~723mm|3.2~3.4kg|~|~|~|~|
|~Rattler SBR|5.5in|597mm|2.7kg|[[.300 BLK>300BLK弾]]|30|S|~|
//↑この「シグザウエル」は完全なアメリカ法人であるため製造国のドイツ表記を除去。

 アメリカの[[シグザウエルinc.>シグ]]が2015年に発表した[[モジュラー>システム・ウェポン]]式[[AR系>コルト AR15A2]][[突撃銃]]。[[.300AACブラックアウト(.300 BLK)弾>300BLK弾]]の使用に特化した特殊作戦向け[[カービン>騎兵銃]]である。
 開発はシグザウエルによると[[HK416C>HK HK416]]同様[[SAS]]の要望からスタートしたとされ、同コンセプトのAR系カービン、[[AAC ハニーバジャー>自動小銃/AAC ハニーバジャー]]の開発を主導したケヴィン・ブリティンガム氏が携わっている。同氏をして「獰猛なハニーバジャー(ミツアナグマ)を唯一倒し得る毒蛇、ブラックマンバだ」と言わしめる程の完成度とされている。

 作動方式は、反動の抑制と動作信頼性の強化を目的として[[ショートストロークガスピストン>ガスオペレーション]]式を採用し、ボルトのリターンアクションをレシーバー上部に移設しつつ、[[AR18>アーマライト AR18]]のように左右二つに変更している。短銃身を基本として、.300BLK弾と[[サウンドサプレッサー>減音器]]に最適化されており、コンパクト・静音・高威力・長射程を兼ね備えた設計となっている。
 各種操作系は[[アンビ]]化されており、トリガーには[[2ステージトリガー]]を標準装備。[[マガジン]]は銃に装填したまま残弾を視認可能なLancer社の半透明[[ポリマー>ポリマーフレーム]]製のものが同梱されている。
#ref(MCX_VIRTUS_SBR_11.jpg,right,around,nolink,40%,MCX VIRTUS SBR)
 アッパーレシーバーはAR15互換((ただし別途アダプターは必要。))で、従来のAR-15、M16系ライフルのロワーと組み合わせが可能。また異なる[[口径]]や銃身長に容易に変換することができる。ロワーレシーバーは機構の変更でバッファーチューブを持たないことから、従来のAR系アッパーとは互換しないが、従来のストック内チューブを廃した恩恵で各種[[折畳みor伸縮ストック>銃床]]がセッティング可能となっている。
 ハンドガードは[[フリーフロート>フリーフローティングバレル]]で、放熱用ベントを兼ねた軽め穴とKeyMODの採用により軽量化がなされ、[[マウントレール]]を介して各種アクセサリーの装着にも対応する。
 口径は.300 BLK弾、[[5.56mm×45弾>5.56mm x45弾]]に対応。当初は[[7.62mm×39弾>7.62mm x39弾]]にも対応していたが現在の仕様からは外れている。

 第2世代モデル「ヴァータス ((Virtus ; ラテン語「勇猛」の意))」ではモジュラーレールの[[M-LOK]]への変更や新ストックの追加、全体の仕様の改良が行われ、近接戦特化型のコンパクトモデル「ラトラー(ガラガラヘビ)」が追加されたことで話題を呼んだ。レシーバーも単に小型化されただけではなく、新採用のスリムストックや垂直に近い小型グリップ、ボルトフォワードアシストの廃止・シェルディフレクターの小型化といった徹底的なコンパクト化が施されている。

 ラトラーは[[フルオート]]対応ライフル製品としては類を見ない5.5インチという超短銃身((比較例として[[G36C>HK G36]]は9インチバレル、[[MP5K>短機関銃/HK MP5]]は4.5インチバレルである))を採用しており、これほどの短銃身でありながらサプレッサー併用での反動制御性・動作信頼性もフルサイズと遜色のないものとなっている。

#ref(MCX-PCB.jpg,right,around,nolink,30%,MCX VIRTUS RATTLER)

 シグザウエルでは本銃をベースにした[[DMR>選抜射手]]モデル「MCX-MR」の開発も進められており、コンペティションやガンショーを通じて[[7.62mm×51弾]]仕様モデルが発表されている。これらのモデルでは伏せた状態からも[[コッキング]]が行いやすいよう、従来のものに加え側面にもチャージングハンドルを備えている。

 市販モデルとしてPSB(Pistol Stabilizing Brace)を組み込んだモデルがある。PSBは腕輪状になっており、腕に巻き付けて銃と腕を固定することで片手保持を補助するパーツである。アメリカでは銃身長16インチを下回るライフルはSBR(Short Barrel Rifle)として民間所持が規制されるが、ストックの代わりにこの「片手保持補助具」を取り付け[[ピストル>自動拳銃]]として販売している(([[ストック>銃床]]のページを参照のこと。))。
//特殊な
//↑特に何か変ということはないのですが、ブレースも普及してかなり経ちますし、別にシグ製品専用という訳でもないのでMPX含めそろそろブレース専用項目を作ってそちらにリンクでいいかなという気がします。

//[[5.56mm×45弾>5.56mm x45弾]]と.300AACブラックアウト(.300 BLK)弾に対応((当初は7.62mm×39にも対応していた。現在はカタログ落ち。))し、口径や銃身長の変更が迅速に行える。作動方式は[[MPX>短機関銃/シグザウエル MPX]]をベースにした[[ショートストロークガスピストン>ガスオペレーション]]式で、.300 BLK弾と[[サプレッサー>減音器]]の使用に最適化されている。[[ハンドガード]]は標準でKeyModシステム((現在はM-LOK))のレイルマウントが装備されている。トリガーは[[2ステージトリガー]]で、ロアレシーバーは[[AR15>コルト AR15]]とほぼ互換性を持つ((アダプターを介すことでAR15ロアをMCXに装着することが可能。))デザインとなっており、操作系もAR15と同じである。ただし、チャージングハンドルのロッキングとセレクターはアンビ化されている。
//Rattler SBRは2017年に発表された超短銃身モデルで、コンパクトな折り畳み式ストックが装備されている。コンパクト化に合わせてピストルグリップの角度を立て、ケースデフレクターやフォワードアシストノブを廃している。ハンドガードはM-LOKに変更された。伸縮時の全長は[[MP5K>短機関銃/HK MP5K]]並みとなる。
//また、アメリカ特殊作戦軍(US SOCOM)もRattlerのコンバージョンキットを発注している。
//↑この辺りも何か間違いということではなく、説明の追記にあたり構成を変えたい箇所が多かったため一時的にコメントアウトさせていただいております。
//現在の記述で問題なければ必要と思われる箇所は適宜関連箇所に戻してください。

 MCXは登場後すぐにイギリス・スコットランドヤード地下鉄警察に新設された対テロ部隊の装備として公開され、話題を呼んだ。シグザウエル側でもこれを意識して、特徴的な折り畳みストック(画像1枚目)を「SASストック」の名称で宣伝していた(ただし当のSASへの採用状況については現在不明である)。
 米軍SOCOMでも試験運用の後、2017年の[[M4A1>コルト M4]]向け.300BLK[[PDW]]キットの調達においてMCXの5.5インチバレルキットを正式に選定。配備が進んでいるようである。
 他の世界各国の公的機関での採用が始まっており、すでにイギリス・ドイツ・インドネシア警察やオランダ海兵隊の特殊部隊に納入されている。

 珍しい所では、イギリス・ドイツ軍の指揮官経験がありヨルダンの同国特殊部隊総司令でもあるアブドラ二世国王が本銃の9インチモデルを愛用されており、配下の特殊部隊と共に本銃での訓練を行う映像が公開されている。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[24: レガシー>24 -TWENTY FOUR-]]|TVドラマ|ガブリエルの部下&br;CTU兵士|−|
|HAWAII FIVE-0|TVドラマ|テロリスト|シーズン7 第8話|
|Pointblank|ゲーム|−|−|
|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン &br;オルタナティブ ガンゲイル・オンライン>ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザード ヴィレッジ]]|−|−|項目参照|
|[[マイル22]]|−|−|項目参照|
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CENTER:このページの画像は[[SIG SAUER社>https://www.sigsauer.com/]]から転載しています。
CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
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