*アーマライト AR-7 エクスプローラー / Armalite AR-7 Explorer [#a5af61b4]
#ref(ar7_1.jpg,center,nolink,アーマライト AR-7)
|全長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|889mm|1.13kg|[[.22LR>口径]]|8/10/15/25/50|S|アメリカ|

 AR-7は1960年にフェアチャイルド社アーマライト部門が開発した[[自動小銃]]。
 元となったのは、戦闘機のパイロットが不時着した際の護身用(サバイバルガン)として、1955年に開発されたAR-5[[ボルトアクション]]ライフル。アメリカ空軍にMA-1として制式採用されていたAR-5は、狭いコックピット内でも場所をとらないよう、分解したバレル・マガジン・レシーバーを[[バットストック>ストック]]内に収納できるという面白い特徴があった。また、全体が軽合金とABS樹脂で造られているため軽く、部品をストックに収納した状態なら水に浮くという嘘のような話もある。
 AR-7は1959年にフェアチャイルド社アーマライト部門が開発した[[自動小銃]]。戦闘機のパイロットが不時着した際の護身用(サバイバルガン)として1955年に開発され、アメリカ空軍にMA-1の名称で採用されていたAR-5[[ボルトアクション]]ライフルの[[セミオート]]モデルである。
 元モデル同様、サバイバルガンであるため普通にはない珍しい特徴を備えている、狭いコックピット内で場所を取らないようバレル・マガジン・レシーバーを分解して[[バットストック>ストック]]内に収納できること、ストックが高い耐水性と密閉性を備えており収納状態では水に浮く点である。
 当時アメリカ空軍内の幾つかの計画のキャンセルにより、軍隊向けのサバイバルガンの需要は無くなっていたため、民間のパイロット向けに販売された。

 残念ながらAR-5は威力不足等の理由からほとんど生産される事無く終わったが、そのストックに部品を収納出来るというコンセプトを生かし、民間用としてAR-7が開発された。作動方式はボルトアクションから[[シンプルブローバック>ブローバック]]の[[セミオート]]に、口径は.22ホーネットから.22LRに変更されている。開発元によればAR-5同様水に浮くというが、一方で過去のGun誌の検証では『浮かない』とのレポートもあり、製品によってばらつきがある可能性もある。
 作動方式は[[シンプルブローバック>ブローバック]]。バレルやレシーバーはアルミニウム、ボルトはスチール、ストックはプラスチック製である。
 
 純正モデルの販売メーカーは何度か変わっており、アーマライト(1959-1973)、チャーターアームズ(1973-1990)、サバイバルアームズ(1990-1997)、ヘンリー・リピーティングアームズ(1997-現在)と、いくつかの会社で作られている。製造権自体は1997年にヘンリー社に売却されているが、アーマライト社はAR-7のカスタムパーツを供給するAR-7インダストリーズを買収している。
 サバイバルガンとして作られたものの、軽量で携行の容易な点からハンティングなどで多く使われ、純正モデル以外にも多くのバリエーションが作られた。
 
 ハーターズ社では本銃をベースに[[C96>マウザー C96]]、[[トンプソン短機関銃>短機関銃/オートオードナンス トンプソン]]、[[M1カービン>ウィンチェスター M1]]風モデルが作られた。チャーターアームズ社でもこのC96風モデルが生産されており、グリップ内に予備の8連マガジンを収納可能なようになっている。AR-7インダストリーズ社からはより耐久性の高いスチールバレルが提供されている。
 ヘンリー社の生産モデルでは多くの改良が施された。[[ウィーバーレール>ピカティニーレール]]を搭載して[[照準器>スコープ]]を装着可能になった他、パーツ全体がテフロン樹脂コーティングされ組み立てた状態でも耐水性があり、ストックもABS樹脂を用いたより軽量なものとなった。またオリジナルではマガジンを装填したままレシーバーを収納することは不可能だったが、ヘンリー製のモデルでは可能である。

 アーマライトの他にも、チャーターアームズ、サバイバルアームズ、ヘンリーリピーティングアームズ等、いくつかの会社で作られている。
 またバリエーションとしては、バレルを短縮し、ストックをピストルグリップに取り替えた[[ハンドガン>自動拳銃]] タイプがあるが、『水に浮く』という最大の個性が失われている上に、[[マウザー・ミリタリー>マウザー C96]]風の握りにくいハンドルもあってバランスが悪く、あまり成功していない。
 アメリカ国外でもアルゼンチンとイスラエルで生産され、イスラエルではサバイバルガンとして採用された。このサバイバルガンモデルはオリジナルのストックを用いず、伸縮式のワイヤーストックと[[FAL>FN FAL]]風のピストルグリップ、13.5インチの短銃身バレルに[[K98k>小銃/マウザー Kar98K]]風のフロントサイトを備えていた。

 なお、小型軽量で分解・組み立てが容易なことから、メディア上ではスパイ、あるいは暗殺用といった役どころが多いようだ。



|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[007]]|−|−|項目参照|
|[[相棒]]|−|−|項目参照|
|[[あぶない刑事]]|−|−|項目参照|
|[[ガンスミスキャッツ]]|−|−|項目参照|
|ザ・インタープリター|映画|マーカス・マトゥー|簡易型のワイヤーストック装備|
|[[ザ・マジックアワー]]|−|−|項目参照|
|真・仮面ライダー 序章(プロローグ)|特撮|豪島|[[スコープ]]装着|
|電子戦隊デンジマン|特撮|警官&br;死神党員|[[スコープ]]装着|
|~|~|ダートラー|ダイデンジン戦で出現させるも使用できず&br;[[スコープ]]装着|
|特捜エクシードラフト|特撮|シューティングロボットS1|[[スコープ]]装着|
|[[名探偵コナン]]|−|−|項目参照|
|バトルフィーバーJ|特撮|曙四郎|−|
|[[ルパン三世]]|−|−|項目参照|
|[[ロード・オブ・ウォー]]|−|−|項目参照|
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CENTER:このページの画像は[[アーマライト社>http://www.armalite.com/]]から転載しています。
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