フランス国家憲兵隊介入部隊(Groupe D`lntervention De La Gendarmerie Nationale)

 1972年に起きたミュンヘンオリンピック村でのテロ事件に震撼し、対テロ部隊創設に動き出した当時のフランス内務省が、パリのベルサイユ陸軍基地内に設立した対テロ特殊部隊。
 隊員は国家憲兵隊の所属だが、実際にはフランス版のSOCOMであるCOS(特殊部隊統合軍)の一翼に担っている。これは対テロ活動以外にも要人警護や破壊工作など作戦は多岐に渡るためである。実際に水中作戦部隊や警察犬部隊も存在し、冬季の雪山でも狙撃訓練もある。
 設立以来、100以上の作戦を成功させてきた世界的に見ても非常に優秀な特殊部隊であり、日本のSATもこのGIGNを参考にしている点がある。

 隊員の選抜試験の厳しさもかなりのもので毎年100名近い応募があるが最終候補まで残るのは僅か4、5名である。
 部隊の方針はあきまでも人命尊重であり、作戦決行時には念入りな情報収集をかかさずに行なうことで人的損害を極力減らしているが、必要ならば断固たる実力行使、つまりは容疑者の射殺も辞さない。
 使用する火器も特徴的で、正式採用されている拳銃がマニューリン社の357マグナムリボルバーの他、他国の部隊が補助火器として使用する散弾銃を主力火器として使用する点などが挙げられる。

 治安に関して決して良いとは言えないフランス国内だが、続発する凶悪犯罪にGIGNは基本的に関与せず、あくまでも犯罪事案に政治的背景があり、国家警察のGIPNやREIDでは対処ができなくなった場合にのみ出撃する。これはドイツのGSG9と同じであるが、決定的に異なるのは、この部隊が『海外派兵』と『現地による作戦行動』が法的に認められていることである。
 

突撃銃拳銃狙撃銃短機関銃散弾銃
不明マニューリン MR75
SIG P228?
S&W M29
GIAT FR-1
GIAT FR-2
H&K MP5?ベネリ M3
フランキ スパス12

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