#author("2021-03-05T20:49:09+09:00","default:user","user")
#author("2022-12-08T11:54:49+09:00","default:user","user")
*H&K HK433 [#gc474bf5]
#ref(HK433.jpg,center,50%,nolink,HK433 Gen.4)
|モデル|全長(銃床展開/折畳時)|銃身長|重量|発射形式|口径|装弾数|連射速度|製造国|h
|HK433|931/634mm|14.5in(基本モデル)|3.4kg|S/F|[[5.56x45mm>口径]]|30|700発/分|ドイツ|
|HK433|931/634mm|14.5in(基本モデル)|3.4kg|S/F|[[5.56mm×45>口径]]|30|700発/分|ドイツ|

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 [[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社が2017年に開発した[[突撃銃]]。
 世界的な大成功を収めた同社の[[HK416>HK HK416]]をもとに新たに設計された[[モジュラー>システム・ウェポン]]・ライフルである。ドイツ連邦軍の次期制式[[小銃]]トライアルに当たり、[[AR15/M16>コルト AR15]]系ではなく現行制式小銃である[[G36>HK G36]]寄りの操作系で設計された。

 ドイツの[[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社が2016年から開発中の[[突撃銃]]。
 改修型[[M4カービン>コルト M4]]として世界的な大成功を収め、ノルウェー軍やフランス軍の制式小銃としても採用された同社の[[HK416>HK HK416]]であったが、HK433は本国ドイツ軍の次期制式小銃トライアルにあたって、416をベースとしつつもドイツ軍現行の[[G36>HK G36]]寄りの操作系を念頭に設計された[[モジュラー>システム・ウェポン]]突撃銃である。

 排莢口以外の操作系は全て[[アンビ]]化が施されており、G36同様パドル式のマグリリースと[[G3>HK G3]]に似た前方チャージングハンドルを備える。モジュラー機構の採用により、グリップもAR15互換のものを使用可能。
 トリガー前部に押し下げ式の[[ボルトリリース>スライドストップ]]を備える。チャージングハンドルは左右の付け替えが可能で、射撃時にボルトの動きには連動しない([[HKスラップ]]は不可)。
 レシーバー上下面には[[ピカティニーレール]]を備える。[[ハンドガード]]には自社仕様の[[HKeyやM-LOK>M-LOK]]など複数のマウントシステム搭載型が登場予定。
 [[マガジン]]は標準で[[AR15>コルト AR15]][[マガジン]]に対応する。マガジンリリースはG36同様トリガーガード前方のレバー式だが、ロワーレシーバーの組み換えによってAR15風のボタン式にも変更可能。
 操作系はG36同様の[[アンビ]]デザインで、セレクターレバーはM16系のような90度ごとの切り替え角度ではなく、H&K系の操作角の小さなものとなった。[[マガジン]]はこれまでの独自規格でなくM16/AR15系マガジンを標準とし、[[マグリリース>マガジンキャッチ]]もH&K系のパドル式ながら、AR15風のボタン式リリースにも組み換え可能。トリガー前部には押し下げ式のボルトリリースが設けられ、ガスブロックには3ポジションのガス調節ダイヤルを備える。 
#ref(magreleases.jpg,right,50%,around,nolink)
 将来的にはハンドガードと一体化したモジュールを取り外すことで、長短バレルの交換や使用弾薬の口径変更にも対応する予定。使用弾薬によってモデル名も変更されるようだが([[.300BLK>300BLK弾]]モデルはHK437、[[7.62x51mm>7.62mm×51弾]]モデルはHK231、[[7.62x39mm>7.62mm x39弾]]モデルはHK123となる予定と発表されている)、現時点では確定していない。
 [[チャージングハンドル>コッキングハンドル]]は左右どちらかに組み換え可能。[[G3>HK G3]]系に似た配置だが、G3系のように後退位置に手動で留めるための切り欠きはなく[[HKスラップ]]はできない。G36と異なりボルトキャリアと一体でなく、発砲時にハンドルは前後しない設計となった。
 レシーバーとフォアエンドには[[ピカティニーレール]]を備え、[[ハンドガード]]は自社規格のHKeyや[[マグプル>マグプル・インダストリーズ]]の[[M-LOK]]など複数の[[マウントシステム>レイル インターフェイス システム]]のものが用意されるという。 
 [[ストック>銃床]]はG36同様右サイドに折り畳むタイプで、加えて[[SCAR>FN SCAR]]などと同様、6段階の長さ調整、3段階のチークレスト高さ調整を備えたものとなっている。グリップはHK416と同様の外観で、AR15互換の各社グリップへの交換が可能である。ハンドガードと一体化したモジュールを取り外すことでバレル長や口径の変更にも対応するという。
 一方[[.300 BLK弾>300BLK弾]]モデルはHK437、[[7.62mm×51弾]]モデルはHK231、[[7.62mm×39弾>7.62mm x39弾]]モデルはHK123と、口径別のモデルの名称が発表されている。
 
 [[ストック>銃床]]は[[SCAR>FN SCAR]]など同様、折り畳み機能に加え6段階の長さ調整、3段階のチークレスト高さ調整を備えたものとなっている。
 [[ショートストローク・ガスピストン>ガスオペレーション]]機構は3ポジションのガス調節ダイヤルを備え、当時の技術では信頼性重視の強力なピストンのためAR15比で比較的反動が強かったG36やHK416よりも、反動は大きく軽減されているとされる((H&K社広報のコメントに依る。 https://www.youtube.com/watch?v=ZF6REf8NOSQ&t=3m30s))。
 作動は416やG36同様の[[ショートストローク・ガスピストン>ガスオペレーション]]だが、当時の技術では信頼性重視の頑健なピストンのためAR15比で比較的反動が強かったそれらよりも、反動は大きく軽減されているという((H&K社広報のコメントに依る。 https://www.youtube.com/watch?v=ZF6REf8NOSQ&t=3m30s))。
 外装には[[暗視装置]]に対する低視認性を確保するため、赤外線放射防止コーティングが施され、自己潤滑特殊鋼を採用したバレルと機関部はメンテナンス頻度を大きく低減するという。
 また、軍の未来兵士計画にも対応可能なよう技術的にも野心的な機構が盛り込まれており、技術的な詳細は未発表だが非電源式のショットカウンターをレシーバーに内蔵し、RFIDリーダーによって射撃回数などのデータがいつでも読み出し可能であるという。

 また、軍の未来兵士計画にも対応可能なよう技術的にも野心的な機構が盛り込まれており、技術的な詳細は未発表であるが、レシーバー中央の盛り上がった位置に非電源式のショットカウンターを内蔵しており、RFIDリーダによって射撃回数などのデータがいつでも読み出し可能であるという。
 近年の[[ナイトビジョンやサーマルビジョン>暗視装置]]の普及によって問題化した、銃火器の放熱問題に対応するための赤外線放射防止コーティングを備え、自己潤滑特殊鋼を採用したバレルと機関部はメンテナンスの必要性を大きく低下させるとされている。
 ドイツ連邦軍のトライアルでは2020年9月にハーネルMK556の採用が発表された。しかし翌月10月にはMK556の特許侵害や入札書類の不正の疑いが浮上し、納入をキャンセルされる事態になっている。騒動から数か月後の2021年3月、改めて採用が決まったのはHK433ではなく、同社のHK416をアップグレードしたHK416A8であった。

 ドイツ軍のトライアルでは、G36を踏襲した操作系と未来的技術への対応から従来的なAR15操作系・技術の延長にある他社競合製品よりも優位に立つと目されてきたが、2020年9月にはガスピストンAR15であるハーネルMK556の採用が発表された。しかし翌月10月にはMK556の特許侵害や入札書類の不正の疑いが浮上し、ドイツ軍から納入をキャンセルされる事態になっている。騒動から数か月後の2021年3月、改めて採用が決まったのはH&Kではあったが、HK433ではなく従来のHK416をアップグレードしたHK416A8であった。
 Gen.5まで確認されたプロトタイプやトライアルの動向等からも、HK433の今後の動向が注目される。

***各種バリエーション [#ycf7e68b]
|モデル|解説|h
|~HK123|[[7.62x39mm弾>7.62mm x39弾]]モデル(予定)|
|~HK231|[[7.62x51mm弾>7.62mm×51弾]]モデル(予定)|
|~HK123|[[7.62mm×39弾>7.62mm x39弾]]モデル(予定)|
|~HK231|[[7.62mm×51弾]]モデル(予定)|
|~HK437|[[.300 BLK弾>300BLK弾]]モデル(予定)|
#br
|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|


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CENTER:このページの文章および画像は[[Heckler&Koch社>http://www.heckler-koch.de/]]から転載しています。
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//*H&K HK433【突撃銃】 [#gc474bf5]
//#ref(HK433.jpg,center,50%,nolink,HK433 Gen.4)
//|モデル|全長(銃床展開/折畳時)|銃身長|重量|発射形式|口径|装弾数|連射速度|製造国|h
//|HK433|931/634mm|14.5in(基本モデル)|3.4kg|S/F|[[5.56mm×45>口径]]|30|700発/分|ドイツ|

//[[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社が2016年から開発中の[[突撃銃]]。
//世界的な大成功を収めた同社の[[HK416>HK HK416]]をもとに新たに設計された[[モジュラー>システム・ウェポン]]・ライフルである。ドイツ連邦軍の次期制式[[小銃]]トライアルに当たり、[[AR15/M16>コルト AR15]]系ではなく現行制式小銃である[[G36>HK G36]]寄りの操作系で設計された。

//操作系はG36同様の[[アンビ]]デザインで、チャージングハンドルは左右どちらかに組み換え可能。セレクターレバーはM16系のような90度ごとの切り替え角度ではなく、H&K系の操作角の小さなものとなった。[[マガジン]]はこれまでの独自規格でなくAR15系マガジンを標準とし、[[マグリリース>マガジンキャッチ]]もH&K系のパドル式ながら、AR15風のボタン式リリースにも組み換え可能となる予定である。トリガー前部には押し下げ式のボルトリリースが設けられ、ガスブロックには3ポジションのガス調節ダイヤルを備える。 
//#ref(magreleases.jpg,right,50%,around,nolink)
//チャージングハンドルは[[G3>HK G3]]系に似た配置だが、G3系のように後退位置に手動で留めるための切り欠きはなく[[HKスラップ]]はできない。G36と異なりボルトキャリアと一体でなく、発砲時にハンドルは前後しない設計となった。
//レシーバーとフォアエンドには[[ピカティニーレール]]を備え、[[ハンドガード]]は自社規格のHKeyや[[マグプル>マグプル・インダストリーズ]]のM-LOKなど複数の[[マウントシステム>レイル インターフェイス システム]]のものが用意されるという。 
//[[ストック>銃床]]はG36同様右サイドに折り畳むタイプで、加えて[[SCAR>FN SCAR]]などと同様、6段階の長さ調整、3段階のチークレスト高さ調整を備えたものとなっている。グリップはHK416と同様の外観で、AR15互換の各社グリップへの交換が可能である。
//ハンドガードと一体化したモジュールを取り外すことでバレル長や口径の変更にも対応するという。
//一方.300BLKモデルはHK437、7.62mm×51弾モデルはHK231、[[7.62mm x39弾]]モデルはHK123と、口径別のモデルの名称が発表されている。
 
//作動は416やG36同様の[[ショートストローク・ガスピストン>ガスオペレーション]]だが、当時の技術では信頼性重視の頑健なピストンのためAR15比で比較的反動が強かったそれらよりも、反動は大きく軽減されているという((H&K社広報のコメントに依る。 https://www.youtube.com/watch?v=ZF6REf8NOSQ&t=3m30s))。
//外装には[[暗視装置]]に対する低視認性を確保するため、赤外線放射防止コーティングが施され、自己潤滑特殊鋼を採用したバレルと機関部はメンテナンス頻度を大きく低減するという。
//また、軍の未来兵士計画にも対応可能なよう技術的にも野心的な機構が盛り込まれており、技術的な詳細は未発表であるが非電源式のショットカウンターをレシーバーに内蔵しており、RFIDリーダーによって射撃回数などのデータがいつでも読み出し可能であるという。


//HK433は上述のように現行制式銃を踏襲した操作系と先進的技術への対応から、従来的なAR15操作系・技術の延長にある他社競合製品よりもドイツ連邦軍の次期制式小銃トライアルでは有利であると見られている。現在はプロトタイプがGen.5まで確認されている。

//***各種バリエーション [#ycf7e68b]
//|モデル|解説|h
//|~HK123|[[7.62mm×39>口径]]弾モデル(予定)|
//|~HK231|[[7.62mm×51>口径]]弾モデル(予定)|
//|~HK437|[[.300 BLK>口径]]弾モデル(予定)|
//#br
//|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
//|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|


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