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*USSR RPG2 / РПГ2 【対戦車擲弾発射器】 [#e0832d05]
#ref(resize0013.jpg,center,nolink,RPG2)
|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|950mm|2.83kg|40mm|1|ソ連|

 1949年に制式採用された、ソ連軍の[[対戦車擲弾発射器>対物火器]]。RPGとはロシア語で「ручной противотанковый гранатомёт(ルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート)」の英字つづりの略称である。
 設計はドイツから鹵獲した[[パンツァーファウスト250>HAS パンツァーファウスト]]を参考にした、いわゆるクルップ式の肩撃ち式携帯[[無反動砲]]の一種である。発射機の中央部を、火傷防止のため薄い木製のヒートガードで覆っており、照準器はシンプルな[[アイアンサイト>オープンサイト]]のみが用意された。
 いわゆるクルップ式の肩撃ち式携帯[[無反動砲]]の一種である。発射機の中央部を、火傷防止のため薄い木製のヒートガードで覆っており、照準器はシンプルな[[アイアンサイト>オープンサイト]]のみが用意された。
 ドイツから鹵獲した[[パンツァーファウスト250>HAS パンツァーファウスト]]を参考に設計されたという俗説があるがこれは誤りで、実際にはパンツァーファウスト250よりも早く1944年から開発が始まっている。
 ベトナム戦争において共産勢力側で広く使用され、本来の対戦車用途のみならず、対陣地や対人など、迫撃砲代わりにあらゆる目標に対して使用された。

 後継の[[RPG7>USSR RPG7]]で多種多様な弾頭が用意されたのに対し、RPG2は対戦車用のPG2弾頭のみであった。またRPG7と違い、モデルとなったパンツァーファウスト同様、弾頭に加速用のロケットモーターが無かったため、低速かつ、弧を描く山なり弾道であった。このため、動体目標に命中させるのは相当に困難だった。
 後継の[[RPG7>USSR RPG7]]で多種多様な弾頭が用意されたのに対し、RPG2は対戦車用のPG2弾頭のみであった。またRPG7とは異なり、弾頭に加速用のロケットモーターが無かったため、低速かつ、弧を描く山なり弾道であった。このため、動体目標に命中させるのは相当に困難だった。
 弾頭と発射用薬筒は別々に供給され、装填のさいは、弾頭後部に薬筒をネジ込んで取り付けてから、発射機前部から差し込むという手順だった。
 弾頭のスタビライザー・チューブ(安定管)には、6枚の薄いスチール製の安定翼が付属し、留めリングによって折り畳んだ状態で固定されていた。発射機に装填する際、留めリングが砲口のフチに押し出されて脱落し、発射直後に展開される仕組みだった。
 なお、RPG2には弾頭の抜け止めの処置がなされていなかったため、弾頭を装填後に移動するときは、発射機から脱落しないように、射手が手で押さえておかなくてはならなかった。

 弾頭は初速82m/secで最大射程200mまで飛翔する。有効射程は静止目標で100〜150mとされている。ロシア製のPG2弾頭は、150〜175mmの均質圧延鋼装甲を貫通する能力を持っていたが、中国でコピーされたRPG2(56式反坦克火箭筒)に用意された50式弾頭はより強力で、265mmを貫通する能力を持っていた。

 [[ソ連>USSR]]本国では、1960年代にRPG7に更新されるまで、第一線で活躍し続けた。供給されたベトナムやチェコなどでは独自の改良を加えられたものがあったものの、それらの運用国もほとんどはRPG7へと更新している。
 しかし、2008年のタイ・カンボジア間のプレアヴィヒア寺院をめぐる国境紛争で、RPG2が目撃されている。まだ一部では健在のようだ。((http://www.asiafinest.com/forum/lofiversion/index.php/t71174-400.html))

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[キャット・シット・ワン]]|−|−|項目参照|
|[[シェルショック]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド ベトナム]]|−|−|項目参照|
|[[プラトーン]]|−|−|項目参照|
|[[ホット・ショット]]|−|−|項目参照|
|[[メタルギアソリッド ピースウォーカー]]|−|−|項目参照|
|ヤング ブラック・ジャック|アニメ|南ベトナム解放民族戦線|第4話|
|[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》>インディ・ジョーンズ]]|−|−|項目参照|
|[[ワンスアンドフォーエバー]]|−|−|項目参照|
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