*函館空港全日空857便ハイジャック事件 [#ba697c05]
 1995年6月21日に発生した全日空のボーイング747機のハイジャック事件。
 犯人1名(元銀行員)がオウム真理教団(現在・Aleph)員を名乗り化学兵器(サリン)を散布すると脅迫して飛行中の同機をハイジャック。函館空港着陸後も人質を取り機に約16時間立て籠もったが、翌22日の3時42分に警視庁から緊急派遣された[[SAT]](厳密にはその前身のSAP(Special Armed Police:特殊武装警察)。当時はまだ正規の部隊ではなく、これが、SAPの存在が認められた最初の事件となる。)と道警機動隊が突入し、乗客一名が犯人にアイスピックで肩を刺され軽傷を負ったものの、それ以外の被害なしに犯人を逮捕した。

 突入の際、SATが[[シグザウエル P230>自動拳銃/P230]]を装備していたことが後に乗客の撮っていた写真で明らかになった。

 なお犯人に背後関係は無く、新興教団員と云うのは虚言であり化学兵器も偽物(中身は単なる水)だった。

 この事件後の翌年1996年に、警察庁は警視庁と大阪府警察に非公式に存在していた「特殊部隊」(SAP、零中隊等)を特殊急襲部隊(SAT)として正規部隊化し公表した。
 また、北海道、千葉・神奈川・愛知・福岡・沖縄の各道県警察にも新たにSATを設置した。

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